ロコ・ソラーレ 前回平昌五輪に続いてスウェーデンに救われ準決勝進出 「またアンナたちのおかげ」

[ 2022年2月17日 18:35 ]

北京五輪第14日・カーリング女子1次リーグ   日本4─8スイス ( 2022年2月17日    国家水泳センター )

韓国戦に臨んだスウェーデン代表のスキップ、アンナ・ハッセルボリ(AP)
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 18年平昌五輪銅メダルで世界ランク7位の日本(ロコ・ソラーレ)は17日、北京五輪カーリング女子1次リーグの最終第9戦で世界ランク2位のスイスと対戦。4─8と勝利は収められず、通算5勝4敗となったが、同時刻で行われた他国の勝敗で、日本は4位で準決勝進出が決まった。18日の準決勝の組み合わせは、日本─スイス、スウェーデン─英国となる。

 2─2で迎えた第4エンド。ブランクエンドにしたかったが、藤沢がテークアウトできずに、スチールされ2─3とリードを許した。さらに後攻の第5エンドもブランクエンドを狙ったが、狙い通りに運べず、最終的には藤沢のラスト一投がナンバーワンストーンを取れず、2点を奪われて2─5で折り返した。試合の流れを完全に渡してしまい、後攻の第7エンドには、ラスト一投。前半でミスが相次いだ藤沢の「そろそろ決めたい」の声に、吉田知那美が「時間があるからゆっくり投げて」の声で笑顔が戻り、しっかりと狙い通りのショットを決めて2点をとって4─5としたが、第9エンドに3点を取られ、最終第10エンドは4点を取れなくなった時点で「コンシード」を行った。試合後には4人で抱き合って涙を流した。

 同時刻で行われていた英国、カナダが勝って5勝4敗で並んだが、4敗の韓国がスウェーデンに敗退し5敗目。日本は英国とカナダとの当該対戦成績も1勝1敗で並び、ドローショットチャレンジ(DSC)の結果、日本と英国の準決勝進出が決まった。涙の敗戦から20分後のことだった。

 実は平昌五輪も1次リーグの最終戦のスイス戦に敗れた。この時も4─8での敗戦だったが、順位を争っていた米国がスウェーデンに敗れたため、銅メダルへとつながる準決勝に進んだ。4年前と酷似する形となった。

 藤沢は「チャンスを与えてもらえたのは、(韓国に勝った)本当にスウェーデンのおかげ。また4年前と一緒。成長していないなと思った」と話し、4人とも「またアンナたちのおかげ」と、スウェーデンのアンナ・ハッセルボリの名前を出して感謝した。

 ▼吉田知那美 驚きの涙と、自分のふがいなさだったり、情けなさだったり、悔しさだったりを、もう次の試合はすべて捨てて、前向きな気持ちで。チームで戦えるだけで幸せなので、そういう気持ちで氷に上がりたい。

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