×

セレッソ大阪 サクラ咲ケ

C大阪 “桜の貴公子”FW北野颯太が「縦横無尽」に勝利へ導く 

[ 2025年5月17日 07:00 ]

C大阪・北野颯太
Photo By スポニチ

 C大阪は24日にホームのヨドコウ桜スタジアムで福岡を迎え撃つ。FW北野颯太(20)は左足の負傷もあって6日の神戸戦を欠場したが、11日の横浜M戦の後半31分から途中出場。体も心もリセットしたことで「シーズンが始まった時の気持ちに立ち返る」ことができたという。今季開幕戦のG大阪戦で2ゴールを挙げた“桜の貴公子”が縦横無尽にピッチを駆ける。

 「縦横無尽」――。C大阪の試合を視察した日本代表の森保監督が北野のプレーを評した言葉だ。「無尽蔵のスタミナで本当によく動いていた」と鹿島戦(4月12日)に勝利した際に北野をほめたが、本人はまったく満足していなかった。開幕戦のG大阪戦で2得点し、5試合目の名古屋戦(3月8日)までに4ゴールを重ねたが、数字はずっと止まったまま。焦りを感じながらプレーしていたからだ。

 北野は開幕から14試合連続出場していたが、6日の神戸戦でベンチから外れた。「東京V戦(4月25日)で左のアキレス腱あたりを痛めた。足の調子が良くない中で無理してやっていたんですけど、ちょっとここで体も気持ちも一回リセットしようと思って」と1試合休んだ理由を明かした。「打撲程度だったけど、この状態ではチームに迷惑がかかるし」と自ら申し出て欠場した。休むことを誰より嫌った20歳が“大人の判断”を下した。

 京都戦(3日)、神戸戦は代わりに入ったMF上門が活躍。「チームが勝ってうれしい気持ちと、僕もやらないといけない。2つの気持ちがありました」と北野。「自分が入って流れを止めたくないから、そこには責任もあります。今まで通りのプレー以上のものを出さないと競争も激しくなっているので危機感を持ってやらないといけない」と表情を引き締めた。「今までどこか焦りがあったので、そういうのもいったん忘れて。またシーズンが始まった時の気持ちに立ち返ろうと」。リフレッシュを経て11日の横浜M戦は後半31分から途中出場。最初のプレーでシュートまで持っていった。もう不安はない。

 クラブの精神的支柱でもあるMF香川は言う。「颯太もそうですけど、若いやつはここからグッと上がってほしい。それだけのポテンシャルと可能性があるので満足してほしくない。ここからさらに代表であったり、ヨーロッパであったり上を目指してほしい。そのメンタリティーがチームにもたらすものは大きい」。香川の発言を受け、北野は「まさにその通りですね」と屈託なく笑った。縦横無尽に走り続け、C大阪に勝利をもたらす。

 ◇北野 颯太(きたの・そうた)2004年(平16)8月13日生まれ、和歌山県有田市出身の20歳。C大阪アカデミーではU―18からU―23に飛び級。C大阪U―23の一員として20年10月にJ3でデビュー。22年にトップに2種登録され、17歳6カ月6日で迎えた22年開幕節の横浜M戦でJ1デビュー。23年にU―20日本代表に選出され、U―20W杯出場。1メートル72、60キロ。利き足は右。

 ○…DF畠中はパパス監督が横浜M時代にコーチを務めていた時からそのサッカーを知る。開幕から4バックで戦ったが、京都、神戸、横浜M相手に3バックに変更し3連勝を飾った。「自分たちの持ち味はああいうサッカーではない」と畠中。確かに守備的なスタイルは指揮官の攻撃サッカーとは異なる。「逆に言えば、僕たちは2つの戦術をうまく使い分けられるということ。そこは相手にとって脅威になる。信じてついていきたい監督です」と指揮官の思いを今後も体現していくつもりだ。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

バックナンバー

もっと見る