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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

1年ぶり復帰のMF新井晴樹 クロアチアで“変身”「全部100%のスピードで全部、はがそうとしていた」

[ 2023年9月20日 05:30 ]

速さが魅力のC大阪MF新井晴樹

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回は7月7日、1年ぶりとなる桜色のユニホームに再び袖を通すこととなったMF新井晴樹(25)が登場。クロアチアで多くの経験を積み、たくましくなって帰ってきた男が、自らの成長、シーズン残り7試合への思いなどを語った。

 セレッソファミリーの皆さん、お久しぶりです。1年ぶりに帰ってきた新井晴樹です。

 クロアチアではいい経験をさせてもらいました。和食が大好きな自分にとって、米がおいしくなくて、パスタとかピザばかりだったのは苦しかったですが、レベルの高いリーグで、ずっと試合に出られました(35試合に出場)。スピード感がJリーグよりもかなり速かったので、帰ってきて、前より自信と余裕を持ちながらやれている実感があります。行く前は全部100%のスピードで全部、はがそうとしていたんですけど、いろんなDFがいる。日本人と違った守備の対応を学びました。緩急というのが一番、変わったんじゃないかなと思います。

 まだ数字として結果には出せていませんが、2日の川崎F戦(ヨドコウ)ではPKをもらうことができました。以前に所属していたときより、求められていること、やらなければいけないことが明確になっていると感じています。刺激はカピ(MFカピシャーバ)の存在。あそこまでエグい左サイドハーフはJ1でもいません。そういう選手と競争して勝たないといけないのを練習からずっと意識しています。だから試合でもちょっとずつ結果に出ているんじゃないかなと思います。

 スタメンで出たい気持ちは常に持っていますが、残り7試合で、1試合の勝ち点がより大事になってきます。りょう君(FW渡辺)だったり僕だったり、途中から出てくる選手がもう1段階、2段階、ギアを上げる勢いをチームにもたらすことが大事で、気を抜けません。練習場、スタジアムへ車で行く途中も運転しながら今日もやるぞ、と常に張り詰めながらやっています。

 自分たちは誰も、優勝を諦めていません。もちろんセレッソの勝利もですが、自分がプレーしてる間は、見ている皆さんをわくわくさせられるようなプレーを絶対にするので、期待しておいてください。最後までともに戦いましょう!

 ◇新井 晴樹(あらい・はるき)1998年(平10)4月12日生まれ、埼玉県深谷市出身の25歳。花園小2年からFCチベッタ深谷でサッカーを始め、花園中ではFCアウルに所属。正智深谷高では3年の全国選手権で8強。国士舘大を卒業後、21年にFCティアモ枚方へ入団。同年7月にC大阪へ期限付き移籍し、翌年6月にはクロアチア1部HNKシベニクに期限付き移籍。今年7月にC大阪へ期限付き移籍で復帰。1メートル70、69キロ。利き足は右。

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