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J2新潟OB成岡氏「翔,s eye」 ホームで勝利した今治戦「やりたいサッカーが整理されてきた」

[ 2026年4月21日 05:00 ]

今治戦で存在感が光った大西
Photo By スポニチ

 J2新潟OBで本紙評論家の成岡翔氏(41)による「翔,s eye」。今回は「明治安田J2・J3百年構想リーグ」の第11節で、ホームで18日に行われた今治戦について語った。96年に法人設立したクラブの「30周年記念試合」として行われた一戦に1―0で7試合ぶりの90以内での勝利。残り7試合でさらに順位を上げていくための課題なども語った。

 ――1万5641人が詰めかけたホームで、序盤からリズム良く攻めた。
 「試合への入り方、展開を含め、自分たちの時間が長くて、リズムがつくれていました。やりたいサッカーというものが、見えていたと思います」

 ――良い展開に持ち込めていた要因は?
 「アルビらしいサッカーをする上で重要なのはボランチです。この試合では特に大西選手が素晴らしかった。攻撃では前線でサポート、守備となったらすぐに自分のポジションに戻ってセカンドボールを奪っていた。おそらく自分のやるべきこと、考えなどが整理できてきたのでしょう」

 ――得点を予感させる攻撃が続いていた前半42分にモラエスが先制ゴールを挙げた。
 「最初はサイドに散らすロングパスで横幅つかい、相手のバイタルエリアでのルーズさが見えてきたところで縦パスが入るようになった。先制ゴールの場面もDFのゲリア選手からいい縦パスが入り、それをモラエス選手が得意の形から左足を振り抜いて決めました。相手の出方によって戦い方を変えられるようになるのは非常にいいこと。レベルの高いサッカーになりますから」

 ――後半は押し込まれる時間帯もあったが、無失点で勝利。
 「守備も中盤で前からいくのか、ブロックを組むのか、整理されてきた。終盤にボールに対して少しルーズになるところもありましたが、GKのバウマン選手も含め、最後は体を張っていました」

 ――96年の法人設立から30周年の記念試合を白星で飾ったことは、今後に勢いもつく。
 「そうですね。しかも90分で勝利したことは大きいと思います。仮に終盤に追いつかれたりすると、ズルズルと引きずりかねない。勝敗は、その後のメンタルにかなり左右するので、あそこで勝ち切ったのは大きかったと思います。7試合ぶりの90分以内勝利が記念試合ということも、タイミングがよかったですね」

 ――現在、西A組で4位。残り7試合で順位を上げていくために何が必要か?
 「今治は同じJ2ではありますが、同じグループで下位(9位)に低迷しているチーム。同じような展開が、上位でさらに力のあるチームを相手にしてできるのかどうかが重要になってきます。攻守で収穫の多い試合ではありましたが、とにかく質を高めること。船越監督がやろうとしているサッカーが整理されてきたと思いますし、あとは選手たちがどれだけ追求できるか、だと思います」

 ――さらにチームとして成熟度を上げていくため、期待する選手は?
 「やはりボランチですね。大西選手、新井選手、白井選手がどれだけ役割を全うできるかでしょう。攻撃では絶対的なエースが不在という状況で、どれだけ組織的な動きで得点を狙えるか。ボランチの攻撃参加は必須でしょうし、ボランチを含めた前の選手が勝利への鍵を握っていると思います」

 ▽今治戦VTR 1万5641人が詰めかけたホームで立ち上がりからリズム良く攻め、前半42分にDFゲリアからの縦パスを受けたFWモラエスが、ペナルティーエリア外から得意の形で左足を振り抜いて先制弾。後半はGKバウマンを中心に守り逃げ切った。4日の金沢戦でJ1だった昨年6月15日の横浜M戦以来、ホームで293日ぶりに勝利を挙げたが、PKでの勝利。90分での勝利にサポーターと喜びを分かち合った。

 ◇成岡 翔(なるおか・しょう)1984年(昭59)5月31日生まれ、静岡県島田市出身の41歳。藤枝東高では中心選手として活躍し、1学年上に長谷部誠、同学年には大井健太郎、岡田隆。03年に入団した磐田では背番号10も背負うなど、主にMFとして163試合に出場して22得点もマーク。計5クラブを渡り歩き、19年に地元の当時J3藤枝で現役を引退。J1通算303試合で35得点。U―17、U―20日本代表。1メートル75、70キロ。

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