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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

C大阪 パパス監督 強くなるために一日一日を必死で過ごす決意

[ 2025年12月17日 07:00 ]

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回はアーサー・パパス監督(45)が登場。J1リーグは昨季と同じ10位で終わったものの、総得点は昨季の「43」を大きく上回り、優勝した鹿島をも超える「60」に達した。来季は2月から6月に開催される「百年構想リーグ」を経て8月から始まる秋春制のシーズンに向かう。今季を総括し、来季への思いも明かした。

 サポーターのみなさん、アーサー・パパスです。ヨドコウ桜スタジアムでの試合はもちろん、アウェーでもこれ以上ないサポートをもらいました。優勝したクラブのサポーターの喜びからは離れてしまったかもしれませんが、みなさんに最高の一日を届けたいと思って戦ってきました。本当にありがとうございました。

 私がクラブと契約した時に2つの要望をもらいました。一つはセレッソらしい攻撃的なサッカーを取り戻してほしいということ。もう一つは若手の育成でした。

 攻撃の面では前年の得点王(鹿島FWレオ・セアラ)がいなくなったことが逆にチャンスだと思っていました。むしろ、どういった形で得点を生み出していこうかと考えました。セレッソは開幕のガンバとのアウェー戦で5点を取って勝ちました。私はこういう形でやれば絶対に点を取れるという信念があったので大きな驚きはなかったですが、選手はなぜこの結果になったのかという理由が分からない。練習から走行距離を伸ばすために、とにかく走る。試合ごとにスプリントに関する数字が伸びていることがメッセージになって選手に伝わってきました。

 ホームで鹿島に1―0で勝った試合はVARも含めてオフサイドでゴールを5回失っても勝ちました。攻撃と守備、フィジカル、メンタリティー。このチームがどういうふうに見えなきゃいけないのか。あの試合が示したものは大きかったと思います。優勝するチームは必ず“勝者のメンタリティー”を持ち合わせています。(香川)真司がよく口にしているようですね。彼は自分を追いかけて20年以上にわたってピッチに立ち続けていますから。神戸戦で20本のパスをつないで最後に真司が決めた得点。FC東京戦では真司は自陣からの縦パス一本でハットンのゴールを生み出した。両方ともサッカーの美しさを表したゴールでした。

 練習で100%を出すプロフェッショナルは試合にしっかりつながる。来季も一日の練習から全力を注ぐことは変わりません。私の仕事は今のフットボールを持続化し、攻撃のアイデンティティーを維持して選手を成長させることです。最も重要なことはどんな決断をしても強くなり、プレースタイルを上げていくこと。そのために来季も一日一日を必死で過ごしていきます。また、新シーズンでお会いしましょう。

 ◇アーサー・パパス 1980年2月12日生まれ、オーストラリアのメルボルン出身の45歳。25歳で選手を退き、30歳で豪州リーグの監督に就任。豪州からインド、サウジアラビアで指導歴を重ね、2019年にポステコグルー監督が指揮する横浜Mにコーチとして加わる。25年からC大阪監督就任。パパス家のルーツはギリシャ。自身も豪州とギリシャの2つのパスポートを持つ。休日は家族と過ごし、コーヒーを飲むのが楽しみ。次のチャレンジは「ギリシャコーヒーの店を持つ」こと。

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