セレッソ大阪 サクラ咲ケ

C大阪 キム・ジンヒョン 一筋18年目衰えぬ情熱 38歳「今はまだ、選手としての考えしかない」

[ 2026年4月15日 07:00 ]

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回は2008年12月に加入してからC大阪一筋で戦い続ける元韓国代表GK金鎮鉉(キム・ジンヒョン、38)が登場し、これまでの歩みや苦しかった昨季、そして現状などを語った。

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 セレッソサポーターの皆さん、キム・ジンヒョンです。今年はまず半年間の特別なリーグがあって、キャンプから徐々に調子を上げて、開幕戦にスタメンで出られました。だから、その後の練習中にケガをしたことは残念だったけど、自分がやってきたことを最後までやり切れるように、一からやり直してきました。

 振り返れば、出場数が減った昨季は本当に苦しいシーズンでした。プロになってから初めての状況で、経験もなかった。どうやってメンタルを保てばいいのか分からず、凄く難しかった。でも、その苦しさや難しさを経験したことを今につなげられているし、今年は違う精神状態で臨めています。

 昨年は全てをネガティブに考えてしまって、ポジティブに持っていけなかった。今年は冷静に自分自身を見られていて“まずは自分との闘いをちゃんとしないといけない”ということに改めて気付いた。長く付き合ってきたサッカーに、うそはつかない。日々、自分と闘って、自分を乗り越える。初心に戻ることができました。

 セレッソに最初に来たのは08年。代理人から練習参加を勧められて、初めて一人で日本に来ました。5日間の日程で、最終日はセレッソと大学生との練習試合に出場。セレッソの方が強くて前半は全然ボールが来なかったこともあって、当時の監督だったレヴィー(・クルピ)が後半は僕を大学生チームに入れて、シュートはめっちゃ来るようになった(笑い)。帰国してから「契約したい」とオファーが届きました。

 今年で加入して18年目になります。こんなに長くいられるとは想像していなかったけど、このクラブだからこそ、ここまで長くいられた。日本語の勉強は最初、独学で始めて、途中からは家庭教師もお願いした。メモ帳をずっと持ち歩いて、分からない言葉があればチームメートが教えてくれた。ピッチでは、自分の成長よりも“とにかく試合に勝ちたい”と。最初はその一心でした。

 以前の目標は「35歳までプレーすること」。そこから一年一年、更新してこられた。本当は引退後のビジョンも考えないといけないけど、今はまだ、選手としての考えしかない。サッカーに対する情熱は変わらないし、相手、味方のGK、何より自分に負けたくない気持ちが凄くある。最後は「もうサッカー選手に戻りたくない」と思うまで、やり切って終わりたいです。

 ◇金 鎮鉉(キム・ジンヒョン)1987年7月6日生まれ、韓国出身の38歳。小学5年から本格的にサッカーを始め、GK一筋。東国大学校から練習生の期間を経て08年12月にC大阪加入。09年から正GKを担い、C大阪所属選手として史上最多出場記録を更新中。J1通算424試合出場はリーグ全体を通して外国人選手最多。韓国代表では16試合出場。1メートル92、82キロ。利き足は右。

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