×

セレッソ大阪 サクラ咲ケ

DF西尾隆矢、進撃の旗頭だ「ゼロで抑えると自信になる」21日に大阪ダービー

[ 2022年5月13日 05:30 ]

C大阪・西尾

 C大阪は21日に本拠地・ヨドコウ桜スタジアムでG大阪と通算57度目の「大阪ダービー」を戦う。6日の磐田戦で今季のリーグ戦ホーム初勝利を挙げ、上り調子にあるクラブにおいて、決戦のキーマンは若きDF西尾隆矢(20)だ。U―21日本代表候補にも名を連ねる男が、進撃の旗頭となる。

 新時代の「大阪ダービー」を背負っていくのは、この男しかいない。今月16日に21歳を迎えるDF西尾隆矢が今、アツい。4月23日に行われたルヴァン杯のG大阪戦は両者譲らず0―0。95年5月3日に幕を開けて以来、「大阪ダービー」56試合目にして初のスコアレスドローだった(通算ではC大阪の18勝11分け27敗)。西尾はこの一戦を神妙な面持ちで振り返る。

 「ダービーは、失点してしまうと流れも一気に変わる。まず失点しないことを徹底していた。相手もそうだったのかもしれない。球際の部分でボールに行くところが、自分たちも相手もできていたと思うので、その結果、こういう結果になった」

 守備陣としてはクリーンシートという使命を果たしたものの、チームとしては不完全燃焼な結果に終わっている。当然、満足する様子は皆無だ。

 「僕自身のパフォーマンスも悪くなかったと思うが、勝ち切れなかったことは課題。チャンスも多くあったので、そこで決め切ることが、強いチームになっていくには必要。そこはもっと突き詰めてやっていかないと」

 逆襲の「57試合目」が早くも訪れる。21日、桜の大観衆がひしめくホームに再びG大阪を迎え撃つ。

 「大阪ダービーはまた他の試合とは違った思いもある。楽しみだし、ゼロで抑えると自信になる」と言い切る背番号33。2試合連続でG大阪を封じ込んだ先に、新たな目標も待ち構える。U―21日本代表選出、そして7月のE―1選手権での世界を相手にした晴れ舞台だ。常々「年齢の近い人がA代表に選ばれているのは刺激になる」と語り「対人では負けたくない」と言い切る強気の姿勢も西尾の魅力だ。

 チームは6日の磐田戦を2―1で勝ち切り、ようやく今季のリーグ戦ホーム初勝利を挙げた。第12節終了時点で8位。上位進出へ、徐々にC大阪の勢いが加速している。いざ宿敵撃破、そして来たるべき日の丸での躍動へ、西尾は今日も全力で体を張る。

 ◇西尾 隆矢(にしお・りゅうや)2001年(平13)5月16日生まれ、大阪府八尾市出身の20歳。C大阪のアカデミー出身で18年3月、トップチームに登録され、6月にC大阪U―23の一員としてJリーグデビュー。21年シーズンの開幕戦でJ1デビューを果たし、第3節の清水戦で初ゴール。U―21日本代表候補。1メートル80、77キロ。利き足は右。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る