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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

森島社長が願う創設30周年の節目 あと一歩、あと6分で成し遂げられなかったタイトル獲得を

[ 2023年1月18日 05:30 ]

C大阪・森島寛晃社長
Photo By スポニチ

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。2023年の初回は森島寛晃社長(50)が新年を迎えての決意を表明した。12月にクラブ創設30周年を控えており、3度目のタイトル獲得へ“待ったなし”の覚悟だ。

 松の内も明け、セレッソファミリーの皆さま、いかがお過ごしでしょうか。昨年は11月からカタールでW杯が開催され、世界中の、日本中のサッカーファンの皆さまが大変、興奮したことが頭に残っています。そんな状況で選手たちがピッチで始動した姿を見て、ヤル気が伝わってきました。早くJリーグが開幕してほしいなと、今からワクワクする気持ちでいっぱいです。

 22年シーズンを振り返れば、Jリーグ3位以内、3つ目の星(※1)を掲げようということでスタートしました。ご存じの通り、リーグ戦は5位、天皇杯は8強、ルヴァン杯は準優勝。小菊監督の指揮のもと、前線からアグレッシブにボールを奪い、攻守にわたってハードワークすることは浸透しました。その一方で決定力不足、試合の運び方については改善の必要があると分析しています。ここ5年はチームで2桁得点した選手がいないこと、そして試合終盤に失点が多いことは大きな課題です。

 チームが成熟し、さらに上のステージへいくためにはもう一つ、二つの上積みが必要。課題を一つずつクリアしながら、昨季やってきたことを継続する、これがポイントになります。中心選手の清武は“思い切ってプレーできる背番号に”ということで、(10年に大分から加入した当初と同じ)13番をつけて心機一転、活躍してくれるでしょう。新しいメンバーも加わり、タイトルを獲れるメンバーがそろい、非常に楽しみにしています。

 初詣は毎年1月1日に実家のある広島で、厳島神社へ行くのが恒例です。小菊監督はうさぎ年の年男。ぴょんぴょんと上り調子で思い切って跳ぶことも大事ですけど、今年は神職の方から「一日一日、一歩一歩の積み重ねが目標につながる」と、ありがたいお言葉をいただきました。昨年、悔しい思いをさせられた広島(※2)のパワーもしっかり、吸収してきましたよ!

 セレッソ大阪は12月で創設30周年を迎えます。昨年、あと一歩で、あと6分で成し遂げられなかったタイトル獲得を、ぜひとも皆さまとともに達成したい。今シーズンもよろしくお願い致します。

 ※1 タイトル獲得数に応じ、ユニホームのエンブレム付近に星をつけられる。C大阪は17年度にルヴァン杯と天皇杯の2冠を達成し現在は2つ。
 ※2 ルヴァン杯決勝で対戦し、C大阪は後半8分に先制しながら同アディショナルタイムに2点を奪われ、逆転負けで準優勝。

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