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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

北野颯太 記念すべきJ初ゴール「興奮してあまり覚えていない」も“本能”で指揮官のもとへ

[ 2023年6月22日 05:30 ]

C大阪・北野
Photo By スポニチ

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回は10日の神戸戦(ヨドコウ)で待望のJ1初ゴールを決め、チームを勝利に導いた期待の若手、FW北野颯太(18)が登場。記念すべき劇的ゴールの裏側と、リーグ後半戦へ向けた意気込みを語った。

 セレッソファミリーの皆さん、こんにちは。北野颯太です。J1リーグ初ゴールを決めることができて、やっとサポーターの皆さんの期待に応えることができました。

 去年もリーグ戦ではゴールを決められなくて、今年もなかなか結果が出ませんでした。U―20W杯でも結果が出ず、苦しい時間を過ごしていましたが、家族はずっと応援してくれていましたし、何よりも毎試合、サポーターの皆さんの期待を感じていました。満員の神戸戦という最高の舞台で決めることができて、忘れられないゴールになりました。

 予感はありました。神戸戦の3日前の天皇杯で2得点。これで波に乗れるという感覚は持っていました。いつもそうなんですけど、神戸戦の前夜も得点のイメージをして、寝床につきました。得点した後のことも、いろいろ考えていたんですよ。コーナーフラッグの方に行こうかな、とか「当たり前やぞ」みたいな、ちょっとすました感じとか。シュート自体は簡単だったんですけど、実は打った瞬間、外したかなと思いました。でも歓声が聞こえて、入ったのがわかりました。

 そこからはもう、興奮していたのであまり覚えていません。でも、得点後のイメージで「こうしよう」と思っていたことはできました。やっぱり、結果が出なくても使い続けてくれた小菊監督のところに、真っ先に行きたいな、と。監督はもちろん、チームメートからも「おめでとう」とたくさん祝福してもらいました。

 とはいえ、まだ1点です。本当に気持ち良かったし、もっともっとサポーターの皆さんを喜ばせたいという気持ちが湧いてきました。ゴールを決めたからといって特に変わったことはありませんが、練習でもより、ひとつひとつのプレーにこだわるようになったし、夏場へ向けて食事の量を増やしてコンディションにもより、気を配るようになりました。あの大歓声が、僕にとっての励みになっています。優勝目指して、後半戦もともに戦いましょう!

 ◇北野 颯太(きたの・そうた)2004年(平16)8月13日生まれ、和歌山県有田市出身の18歳。幼少期はサッカーとフットサルに親しみ、中学からC大阪の下部組織に加入。U―23チームとして出場した20年10月25日のJ3・G大阪U―23戦で公式戦デビュー。22年2月にトップ昇格した。U―20日本代表。1メートル72、60キロ。利き足は右。

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