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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

長崎から新加入のDF毎熊 大学時代を過ごした大阪で定位置奪取を狙う

[ 2022年3月22日 05:30 ]

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」の第26回は、長崎から今季加入したDF毎熊晟矢(24、写真)。新天地に懸ける思いを明かした。地元クラブでプロとして出発し、大学時代を過ごした大阪のクラブでJ1デビュー。定位置を奪い、さらなる飛躍を目指す。

 長崎から今季加入した毎熊です。移籍を決断した理由は、一日も早くJ1でプレーしたかったから。僕も24歳と若くはないので。地元クラブで昇格を目指したけど、厳しい状況に。そこで一番早くオファーをいただいたのがセレッソで、自分のストロングポイントを理解し評価してもらった。

 桃山学院大時代は長居へ試合を見に行ったり、練習試合でセレッソ側の選手が足りない時など一緒にプレーしたことも。にぎやかで“セレッソファミリー”と呼ぶのがふさわしい雰囲気は、実際に入ってみても本当にイメージ通りだった。始動日からムードメーカー的な存在がたくさんいて、積極的にコミュニケーションを取る様子に、ちょっと大学時代を思い出したり。今はなじんでいますよ。

 大学まではFWやサイドハーフで元々、攻撃の選手。得点に多く絡んだところ(昨季J2で3得点10アシスト)を評価されたと思っている。セレッソは昨季もサイドからの攻撃が特徴だった。クロスを早めに入れて中で合わせる形に加えて、自分でペナルティーエリア内へ侵入したり、バリエーションを増やして貢献したい。

 DFは長崎でプロになってから。20年に入団して(ポジションについて)最初は“FWとサイドハーフのどちらでも考えている”と言われた。でも右サイドバックが一人しかいなくて、キャンプ2試合目から攻撃の選手は順番に適性を試されることに。“とりあえず最初は君から、やってみて”と手倉森監督から言われて、そのままずっとサイドバック。最初はどこにポジショニングすればいいのかも分からず本当に“迷子”みたい。左サイドバックの亀川諒史選手(現横浜FC)や、試合で組むことが多かった右センターバックの角田誠選手(現仙台コーチ)に教えてもらいながら、練習と試合を重ねるごとに修正していった。1年目は4アシストしかできず、サロモンソン選手(元スウェーデン代表DF)を参考にしたのも大きかった。

 今季の目標はチームのタイトル獲得に貢献すること。個人的にはセレッソで長年、レギュラーの(松田)陸君からポジションを奪いたい。高い壁に挑戦することで自分が成長できると思い、このクラブに来たので。陸君からポジションを奪えれば、日本代表も見えてくるのかな。そう思い、自分を磨いています。 (C大阪DF)

 ◇毎熊 晟矢(まいくま・せいや)1997年(平9)10月16日生まれ、長崎県出身の24歳。小1から競技を始め、東福岡3年時は総体と選手権の2冠。桃山学院大を経て20年に長崎に入団し、J2通算74試合出場6得点。今季からC大阪。1メートル79、72キロ。利き足は右。

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