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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

DF山下達也 2年半ぶりの古巣復帰、守備陣引っ張りACLを目指す

[ 2022年2月22日 17:33 ]

C大阪・山下達也(Jリーグフォト提供)
Photo By 提供写真

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」の第25回は、2年半ぶりに古巣復帰したDF山下達也(34)がその思いを明かした。GK金鎮鉉(キムジンヒョン)と並んでチーム最年長のベテランは副キャプテンとして守備陣を引っ張り、チームが掲げる目標のACL圏内3位以上を果たすため、奮闘する。

 2年半ぶりに戻ってきました。将来は生活拠点を大阪に置くつもりで「またセレッソでやれればいいな」と思っていたので、オファーをもらった際は即答でした。多分、もう他のチームに僕が行くことはないと思うので、タイミング的には良かったんじゃないかな。

 セレッソは練習でも楽しそうで、外から見ている時は「いいな」と思っていた。昨季まで2年半在籍した(柏)レイソルは練習で笑顔を見せることはそんなになくて真逆の感じ。ただ、セレッソの“やる時はやる”という雰囲気はいい部分だけど、緩い部分もある。良さを残しつつ、いざ練習に入って真剣勝負になればピリッとした部分が必要。メリハリをつけないといけない。キヨ(主将MF清武)ともそういう話をして、声がけや態度で示すよう心がけている。

 (監督の)小菊さんは僕が(C大阪へ入団した)18歳の時から知っている人だし、監督が求めるものは理解しているつもり。それをチームにうまく伝えていきたい。僕もベテランの域に入り、いつまでも若手のようなプレーはできない。グループでしっかり守れるように、若いヤツらにしっかり助けてもらえるようなコーチングに努めたい。そういう人を動かす部分はレイソルにいた時も評価してもらったので。以前より海外のサッカーもしっかり見るようになり、全体を俯瞰(ふかん)して把握できるよう自分なりに勉強している。今はまだぼんやりとだけど、将来は指導者になるため、ちょっとずつ準備を始めた。そこで学んだことは「伝え方ひとつで選手は変わる」ということ。その人の性格やプレースタイルによって伝え方や指示を変えれば、もっと力を引き出せる。

 妻は大阪出身で、実家の方たちも僕の古巣復帰を喜んでくれている。今春から小3の長女は転校になるけど「いとこに会えるのが楽しみ」と言って、引っ越しを前向きに考えている様子なのが何より。次女が2歳で、昨年12月に三女が生まれた。子供は好きでオフの日とか、よく一緒に遊ぶ。もしサッカー選手じゃなかったら保育士になりたかったぐらい。家族の存在は大きい。やっぱり自分が稼げないと3人の娘を食べさせていけないので、凄く励みになる。

 今季目標は、チームとしてはACL圏内(3位以上)で、個人は試合に出て結果を出すこと。とにかく目の前の試合に集中するだけ。開幕前にふくらはぎを痛めたけど、既にジョギングを始め、回復は早い。もう少し待っていてください。(C大阪DF)

 ◇山下 達也(やました・たつや)1987年(昭62)11月7日生まれ、兵庫県明石市出身の34歳。明石FC、大蔵中、御影工を経て06年からC大阪。11年は札幌、19年夏から2年半は柏でプレー。昨オフに復帰。J1通算146試合出場、7得点。1メートル82、73キロ。利き足は右。

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