菊水丸店主 珍宝堂

令和時代は〝ケレン〟が世界を席巻!?

[ 2019年4月13日 15:56 ]

高平さん構成の番組「1億2000万人のテレビ夢列島」「笑っていいとも!」の台本
Photo By 提供写真

 大阪城に完成したCOOL JAPAN PARK OSAKA(WWホール)で上演中の「KEREN」。その脚本と演出を担当されている高平哲郎さんを楽屋に訪ねました。

 高平さん構成の番組「1億2000万人のテレビ夢列島」「笑っていいとも!」には出演しておりますが、お目にかかるのは初めてのこと。私は、2月25日に初日を迎えた「KEREN」をその翌日に客席で拝見。なるほど、海外からお越しになったお客さんが道頓堀や新世界でナニワ文化に触れ、このステージをご覧になった時には、70分というコンパクトな時間で言葉のない洗練されたパフォーマンスとリズミカルな音楽、日本古来の伝統的な舞台装置と世界最先端のマルチメディア映像の融合をお楽しみいただけるものと確信しました。

 高平さんの著書と監修の出版物は殆ど読んでいます。唯一、ケレンについて触れているのは「スラップスティック選集」の中で、なぜ広沢瓢右衛門師の浪曲はおかしいか。いわゆるケレン「笑いを生むおかし味」のところです。

 そこで「“KEREN”のルーツは瓢右衛門師匠ですか」とお聞きしますと、「いえ、若い頃に読んだ(江戸時代の歌舞伎狂言の作者)鶴屋南北全集です」と即答。なるほど、早変わりを考案したケレンの本家本元。邪道と言われたケレンが、令和の御世にはKERENとして世界へつながる笑顔の架け橋となるのでしょう。(河内家菊水丸)

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