菊水丸店主 珍宝堂

河内音頭が大好きだった“歌の魔法使い”朝丘雪路さん

[ 2018年9月5日 15:12 ]

2001年12月7日、名古屋・御園座の楽屋で初めて朝丘雪路さんにお目にかかりました
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 台風と豪雨に泣かされた今年の「河内家菊水丸 河内音頭 盆踊りツアー」は、私が館長を務める八尾市本町の河内音頭記念館前で9月9日に開催する「平成最後の踊り納めの盆踊り大会」にて全日程を終了します。そのシーズンの最中に録画したNHK「第50回 思い出のメロディー」を見ておりますと、4月に亡くなった朝丘雪路さんの大ヒット曲「雨がやんだら」が流れてきました。

 これは、私の両親が離婚した直後の小学3年生の時に大ヒット。「♪雨がやんだら お別れなのね 二人の思い出 水に流して…」という歌詞は子供心に大人の世界の複雑さをなんとなく感じたものです。時を経て、この名曲を耳にしますと、当時の八尾市長池町の家の間取り、匂いまでもが甦ってくるのです。まさに歌の魔法でしょう。

 朝丘さんとは、平成13(2001)年12月7日、名古屋の御園座の楽屋で初めてお目にかかりました。「雨がやんだら」のレコードジャケットにサインを記していただきながら、「わたし、河内音頭が大好きなんです。以前、音楽だけでしたが、舞台で踊りました」と、地元紙の対談を記録したデータテープには肉声が残っています。芸能生活50周年を迎えられた年でもあり、記念の湯飲みを頂きました。これらは、私の珍宝として、京都府南山城村の地下資料室に大切に保管しています。(河内家菊水丸)

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