菊水丸店主 珍宝堂

今では貴重!ジミー画伯の直筆絵

[ 2017年3月22日 05:30 ]

オールよしもと芸人で執筆陣を固めた「文藝芸人」(奥)と坂田利夫師匠寄贈の一品
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 文豪の菊池寛が設立した名門出版社の文藝春秋から、なんとオールよしもと芸人で執筆陣を固めた「文藝芸人」が発刊されました。やはり「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹先生の存在が大なるところでありましょう。

 興味を抱いた項目は「なぜ今、この男なのか ジミー大西と三人の師匠」です。同じ大阪府八尾市生まれで、年齢はひとつ年下。キャリアは私の3年後輩。文中にも出てきますが、旧なんば花月の進行係からザ・ぼんちのおさむ兄さんに弟子入りした時点で、後に萩本欽一さんが「チャップリン以来の天才喜劇役者だ」と表するキャラクターは完成されていました。

 その頃、ジミーちゃんの実家の近くに住んでいた私は、東大阪市の瓢箪山へ引っ越しすることになり、彼が部屋のカーペットを選んでくれました。リビングが黄色で寝室が緑色。目がチカチカして、リラックスできなかった記憶がございます。振り返れば、その配色こそが後の画伯の作風につながるのでしょう。

 画伯となってからは、師匠のおさむ兄さんとて契約上の問題なのか、絵を描いてもらっていないそうです。坂田利夫師匠寄贈の一品が珍宝堂コレクションに存在します。楽屋で無理やりに絵を描かせた手鏡がコレ。大御所に頼まれて、断れなかったと推察できます。 (河内家菊水丸)

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