在阪民放アナのリレーコラム「アナランド」

テレビ大阪・植草結樹アナ 来年1月定年“降り鉄”番組やってみたい

[ 2019年5月27日 16:51 ]

JR和歌山線・打田駅ホームでポーズをとるテレビ大阪・植草結樹アナウンサー
Photo By 提供写真

 関西アナウンサー界には〝鉄道ファン〟が多い。その1人がテレビ大阪・植草結樹アナウンサー(59)。

 〝関西の私鉄〟ファンに始まり、電車での旅が好きで全国各地の駅を巡る〝乗り鉄〟(鉄道旅行)で〝降り鉄〟(途中下車の旅)でもある。「生涯のライフワークです」と、楽しそうに50年以上もはまっている鉄道について語る。

 幼稚園に通っていた頃は阪急沿線在住で、宝塚ファミリーランドによく遊びに行った。そこにあったのが鉄道博物館。「電車好きになって、阪急電車に興味を持って。小学4年に神戸の御影に引っ越し。小学校そばに阪急、山陽電車の車両が並んでて。いろんなところへ行ってみたいと思い始めました」。私鉄ファンかつ乗り鉄、降り鉄の起源は環境にあった。ただ、子供の頃は駅で降りて街を散策するにはお金がかかるため、電車を降りても改札を出なかった。主に乗り鉄。一筆書き切符で、長い距離を移動。安価な旅を楽しんだ。

 小学6年の春休み、父の実家がある東京・浅草を出発点に小田急や京急、秩父鉄道などを制覇。「関東の私鉄を1日で乗ろうと。当時は携帯電話もなく、帰宅が午後11時頃になって、母親から怒られました」と苦笑いした。

 元々は「車掌さんになりたかった」そう。少年野球で打席に立った時には「打席で実況中継した」という。喋ることが天職だったのだろう。両親、弟に続き、息子の凛(22)も沖縄テレビのアナウンサーとなった。史上初の親子三代アナウンサーの誕生だ。自身は来年1月に定年を迎えるが「ゆっくり電車に乗って、改札を出て、街をブラブラ。私鉄の番組なんかもやってみたいですね」。今は降り鉄にどっぷりはまっている。(古野 公喜)

 ◆植草 結樹(うえくさ・ゆうき)1960年(昭35)1月10日、兵庫県神戸市生まれの59歳。立教大から85年に長崎放送へ入社。91年にテレビ大阪に移籍し、スポーツアナとして活躍。父は元ABCの貞夫氏(86)。母が元ABC、弟・朋樹(53)がテレビ東京というアナウンサー一家。今年、息子の凛(22)が沖縄テレビアナウンサーとなり、史上初の親子三代の局アナになった。

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