藤井王将、A級順位戦のラス前・永瀬戦 驚くべき永瀬の指し手の速さ!昼食休憩までの消費はわずか3分

[ 2023年2月1日 12:34 ]

A級順位戦で永瀬拓矢王座と対局する藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が1日、名古屋市の名古屋将棋対局場で名人挑戦権を争うA級順位戦の8回戦に臨み、永瀬拓矢王座(30)と対局した。午前10時に始まり、戦型は角換わりに進んだ。

 先手はあらかじめ永瀬に決まっており、正午からの昼食休憩までに37手進んだ。驚くべきは両者6時間の持ち時間のうち藤井が1時間37分消費したのに対し、永瀬が3分だったこと。

 1月に羽生善治九段(52)を挑戦者に迎える第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負を3局消化(2勝1敗)するなど多忙な藤井に対し、永瀬の入念な事前準備を推し量ることができる速さだった。

 ここまで藤井は6勝1敗で、永瀬は4勝3敗。単独首位に立つ藤井は永瀬戦に勝てば、3月2日の最終9回戦を前にプレーオフ以上が確定する。2敗で斎藤慎太郎八段(29)、広瀬章人八段(36)、菅井竜也八段(30)の3人が追っており、斎藤は広瀬と、菅井は佐藤天彦九段(35)と対局している。

 名古屋対局場でこの日から可能になったデリバリーによる昼食メニューは、藤井が上海名物黒酢の酢豚セット、永瀬が海老のチリソース煮セットで共に南翔饅頭店からの注文だった。

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2023年2月1日のニュース