迷惑行為の動画拡散 小西美穂氏はアカウント永久停止に賛同「議論して実行していく段階にある」

[ 2023年2月1日 16:10 ]

日本テレビ社屋
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 元日本テレビのキャスターで、関学大特別客員教授の小西美穂氏が1日、同局系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、回転ずしチェーン店「スシロー」の店内などで顧客による迷惑行為がSNSで拡散されている問題についてコメントした。

 客の男性が指に唾をつけ、回転している寿司のネタに塗り付けたり、置いてある湯飲みや醤油ボトルの口をなめて戻したりする行為が拡散され、問題となっている。チェーンを運営する株式会社あきんどスシローは1月31日、迷惑行為を行った当事者と保護者から謝罪を受けたが、被害届は取り下げず、「引き続き刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります」としている。また当該行為があった店舗は、岐阜市のスシロー岐阜正木店と公表した。

 SNSを使った迷惑行為の動画拡散が相次いで発覚している昨今。ネットリテラシーについて、小西氏も学生に教えているといい、「私も授業で1回分を使ってネット炎上を教えるんですよ。これがものすごく関心が高くて、人気なんです」と明かした。

 教壇では、過去のネット炎上の実例と結末を並べて解説するという。「たとえば就活でも内定を取り消しになるとか、そういった動画が消せなくて、結婚に影響するとか、“こんなことやってたんだね”って」と、“デジタルタトゥー”として残ることにも言及した。

 過去には多くの人が利用する飲食店やその厨房、コンビニなどでの迷惑行為がSNSで拡散され、炎上している。小西氏は「学生は言いますよ。バイトをする時、ものすごく注意を受けると。“スマホで絶対に厨房を撮影したらダメです”とか。企業側もリスクヘッジをしていると思うんですけどね」と、企業側の努力についても一例を挙げた。

 SNSを使った迷惑行為の拡散撲滅について、ITジャーナリストの三上洋氏は番組の取材に「最新のSNSの事例を含め教えるべき」「SNSの運営会社が永久使用禁止など厳しい措置を取るべき」と提言している。小西氏は「昔は迷惑動画があったとしても、ネットの中だけで済んでいたんですけど、今やウェブメディアが書いて、こういう大手のメディアで全国ネットで放送して、影響がすごく大きくなっているということを、小さいころからデジタルネイティブの世代から、教育をちゃんとするということ」と提案。また「こういうことをすると、“もう使えません”という厳しい措置(が必要)とし、「アカウント停止ということを議論して、実行していく段階にあると思います」と三上氏の意見に賛同していた。

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2023年2月1日のニュース