山田洋次監督悼む「渥美清と佐藤蛾次郎。このコンビなくして寅さんシリーズは成り立たなかった」

[ 2022年12月13日 05:48 ]

佐藤蛾次郎さん急死

2019年8月、映画「男はつらいよ」50周年のイベントに登壇した(左から)倍賞千恵子、山田洋次監督、佐藤蛾次郎さん
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 寅さんファミリーも悲しみに暮れた。山田洋次監督(91)は「渥美清が仁王様、その足に踏んづけられているあまのじゃくが佐藤蛾次郎。このコンビなくして寅さんシリーズは成り立たなかっただろう」と回顧。「典型を生み出すという大きな仕事を、彼は小柄な体、ユニークな表情、愛きょうのあるガラガラ声で表現してくれた」としのんだ。

 女優の倍賞千恵子(81)は「ガジさんがケガをして映画に出られなかった時、渥美さんとお見舞いに行ったら“えへへ”と笑って言い訳をしていた姿が懐かしいです」と生前のエピソードを明かし、「今日は葛飾に出かけるので、久しぶりにお電話でもしてみようとしていたときに知らせを聞き、とても驚いています」と追悼。俳優の吉岡秀隆(52)は「撮影の時に必ず差し入れしてくださる蛾次郎さんの作ったカレーの味と、“満男、うまいか?”と少年のような笑顔で聞いてくださったことが昨日のことのように思い出されます」と振り返った。

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