ハラミちゃん「人生ムダなことはない」　ピアノに挫折し企業に就職、引きこもりの過去語る

ハラミちゃん
Photo By スポニチ

　ピアニストのハラミちゃんが13日、NHK「ゆう5時」にVTR出演。インタビューに応じ、半生を語った。

　即興演奏が得意になったのは小学時代。「おこづかいの中では毎回楽譜を買う余裕もなかったので、耳コピを覚えて即興で…と自己流でやってたらできるようになった」という。ポップスを演奏すると、友人たちが喜んでくれた。

　とはいえ、オーケストラと演奏できるクラシックピアニストを目指し、音大へ入学。周囲とのレベルの差や自身のダメな部分に気づき、自信を失ったという。

　ピアニストの道を断念し、一般企業に就職。「マイナスからのスタートだったので本当に頑張りました」と社会人として奮闘。「丁寧に育ててくださって充実していた」というが、入社数年で、あるプロジェクトをやり遂げた後に引きこもり、休職することに。「目標疲れというか…何かが切れてしまった」。　

　心配した会社の先輩から勧められたストリートピアノ演奏を、数カ月後に始めるようになると、状況は一転。恐る恐るの挑戦だったが、多くの人が自身の演奏に足を止めて聴き入った。「自分が弾いて笑顔になることで、見てる方も幸せな気持ちになってくださるって、こんないいことないな、と。全員のご自宅に行きたいくらい感謝しています」と笑顔がはじけた。

　今月17、25日に大阪、東京でクリスマスライブを開催。オーケストラとの共演という昔からの夢が実現する。「ある意味、昔の自分にリベンジ…じゃないですけど…過去の自分と向き合う感覚」と表現。挫折も経験したかつての自分には「人生ムダなことはないよ、と言ってあげたい。すべてのものが積み重なって今のハラミちゃんになってる。ひたすら感謝の音色を奏でたいです」と話した。