氷川きよし 同じ中学の先輩歌手に触発され歌手に「おらっしゃれんかったら歌手になってなかった」

[ 2022年12月13日 21:08 ]

氷川きよし
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 歌手・氷川きよし(45)が、13日放送のNHK「Kiinaパーティー~氷川きよしと最高な夜から」(後7・57)に出演し、歌手を目指すことになったきっかけを明かした。

 今年いっぱいで歌手活動を休止する氷川の特番で、博多華丸・大吉や森口博子と、福岡出身の芸能人たちが出演。番組では歌やトークのほか、氷川が得意とする料理の腕を披露した。

 氷川と華丸、森口は、福岡市の高宮中学校出身。先輩の卒業生にはタモリや高橋真梨子もおり、公立校ながら隠れた芸能人輩出校になっている。

 その母校を氷川はロケで訪問し、自らが学んだ2年2組の教室へ向かった。そこで、歌手になる決意をした出来事が起きたという。当時は心を許せる友達がおらず、悩みを抱えていたという氷川。そんなある日、同級生からのリクエストで、歌を歌うことになったという。選んだ曲は「ETERNAL WIND」。森口がNHK紅白歌合戦で披露した、名バラード曲だった。

 「たくさん森口さんが活躍していて、レギュラー番組があったり、いい歌を歌ってらっしゃった。すごく身近に感じたんですよ。同じ中学校で、こんな身近なところで、ああいう有名人が出るんだと思って。すごく森口さんが支えみたいになってきて」

 思いの丈を歌に込めた氷川。その歌声で同級生の喝采を浴びたという。「みんながわーってなって、歌いけるかもって自信が付いて。始まりだったかな、ここから」。教室を見渡しながら、懐かしそうに明かした。

 氷川は「歌うとみんな見直してくれるというか、歌が自分の武器だったというか、そういう確信がありましたね。だから、どんなにコンプレックスがあったり、人と違っても、輝けるんだよって伝えていきたい」と、自分に自信を持たせてくれた歌に感謝。さらに涙ぐみながら、森口に「おらっしゃれんかったら(いなかったら)、歌手になってなかった」と、面と向かって打ち明けた。

 その姿に森口ももらい泣き。「そこまでこの曲を大事にしてくれて、驚きと感動で胸がいっぱいになっちゃった」と喜んでいた。

 その出来事以来、氷川にとって歌が同級生と心をつなぐ手段になったという。「しゃべれる子じゃなかったから、どうやったら相手に自分を伝えられるか悩んでいて。歌った時に“自分はこういう人なの”というのを伝えられて、森口さんの『ETERNAL WIND』で、これが自分だって思いましたね」としみじみ語った。

 番組では同曲を2人のデュエットで披露。感無量の様子で拍手を送り合っていた。

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2022年12月13日のニュース