フジ解説委員・松山俊行氏 “少年A”記録廃棄に「刑事事件の対象年齢引き下げにつながった事件なので」

[ 2022年10月23日 17:49 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 フジテレビ政治部長で解説委員の松山俊行氏が23日、同局「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の全記録を神戸家裁が廃棄していた問題について言及した。

 少年事件の記録に関しては、一般的に少年が26歳に達するまで保存が義務付けられているが、裁判所の内規では「史料または参考資料となるべき」事件記録については永久的な保存を義務付けており「特別保存」と呼ばれている。最高裁が92年に出した通達では、特別保存する事件について「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと記載している。家裁は廃棄の経緯は「不明」とし「現状の運用からすると(記録廃棄は)適切ではなかった」とする一方、廃棄の経緯の調査について「行うという予定はない」としている。

 松山氏は「家裁による記録の廃棄というのは、実は神戸家裁の今回のケースだけでなく、過去に各地の家裁でも起きていたということで、そこに対する検証というのもなぜ成されていなかったのか。そして、それによって改善がなぜ成されてなかったのか。そのあたりも含めて、この事件については、まさに刑事事件の対象年齢を引き下げるという大きな動きにつながった事件ですので、引き続き検証の価値もあると思いますので、そういったところもじっくりともう1回点検、検証してほしいですね」と自身の考えを述べた。

続きを表示

2022年10月23日のニュース