早川英男氏 円安招く金融緩和に「黒田氏は“物価が上がれば賃金も上がるんだ”と言われていたが結果は」

[ 2022年10月23日 09:39 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 東京財団政策研究所の早川英男主席研究員が23日、コメンテーターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)にVTR出演。政府・日本銀行が続けてきた金融緩和政策について言及した。

 アベノミクスの根幹でもあるアベノミクスを始めて間もなく10年。政府・日銀は金融緩和を続けるのは「賃金を上げるため」としてきた。番組では、2013年に日銀の黒田東彦総裁が「どんな経済モデルで計算しても物価だけが上がって賃金が上がらないということはない」と強調していたことや、18日の衆院予算委員会で、立憲民主党の階猛議員に「“物価だけ上がって賃金が上がらないことはない”など言っていることが全部はずれている」金融緩和の失敗を問われた黒田総裁は「量的質的金融緩和が全く失敗したというのは事実に反する」と反論したことなどを伝えた。

 元日銀理事で30年以上、金融政策に関わってきた早川氏は、現在の状況に「かつて黒田氏は“物価が上がれば賃金も上がるんだ”と言われていたが、結果はそうならなかった。デフレこそが日本経済の停滞の原因であって“大胆な金融緩和をやれば治るんだ”っていうのは間違いだった。金融政策だけでは賃金は上がってこないんですよ」と自身の考えを述べた。

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2022年10月23日のニュース