三谷幸喜氏 舞台で松岡茉優の代役務めた真相明かす「地方から来た多くの人が荷物を預けている姿を見て」

[ 2022年10月23日 14:56 ]

三谷幸喜氏
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 脚本家の三谷幸喜氏(61)が23日、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜前10・00)にゲスト出演。2018年に自身が脚本・演出を手掛けた舞台で、体調不良で夜の部の出演を見合わせた女優の松岡茉優(27)の代役を務めた“真相”を語った。

 三谷氏は、4年前の3月18日、東京・新橋演舞場で上演中の舞台「江戸は燃えているか」で、松岡が昼公演中に体調不良となったことを回顧。夜の部は一時、中止が決まったが、三谷氏は「劇場のロビーで、夜公演を観劇する地方から来た多くの人が荷物を預けている姿を見て、この人たちが早く来て楽しみに待っているのに、これで夜公演中止になるのは申し訳ない」と思い、スタッフを集めて「上演しましょう。松岡さんの役は僕やりますよ」と話したことを明かした。

 パーソナリティーの安住紳一郎アナウンサーが「三谷さんの発案?」と聞くと、「僕です。そうじゃないと中止になちゃうので」と言い、安住アナの「業界関係者は(三谷氏が代役を)やりたがってたって?」には「やりたくはなかった。自分が書いたセリフだけど、そんな覚えているわけじゃないので台本を持って(舞台に出た)。衣装は、勝海舟の娘役なんですけど、僕が松岡さんに合わせたズラとか被って出ると爆笑になるけれど、出オチで終わるだろうと。この後、2時間半、僕がその格好でやっててお客さんはつらいと思ったんで衣装はやめて、黒子さんの格好で台本持って出ました」と振り返り、幕が開く前には、「僕が出て行って、お客さんに状況を説明して“きょうは私が急きょこの格好で台本を持ってやらせていただきます。納得のいかない方は帰ってくださっても結構ですし、見終わって、これは許せないと思ったら、チケット代は全額お支払いいたします”と言って始めた」という。

 舞台については「すごく緊張しましたけど、2幕目くらいから余裕が出て、楽しくなってきて、台本持ってるんで、誰かのセリフが違ってたら“台本と違うよ”ってアドリブで言ったり、ラブシーンも嬉々としてやってしまった。結果、反省はしましたけど、僕がやりたがっていたのはちょっと違う」と強調していた。

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2022年10月23日のニュース