「鎌倉殿の13人」北条家の秘策!戦回避のはずが“双六のトラウマ”実朝&髭リボン和田義盛の絆にネット涙

[ 2022年10月23日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第40話。源実朝(柿澤勇人)の言葉に涙ぐむ和田義盛(横田栄司・右)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は23日、第40話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第40話は「罠と罠」。後鳥羽上皇(尾上松也)は閑院内裏の修復を計画。鎌倉に請け負わすという藤原兼子(シルビア・グラブ)の進言に心躍り、慈円(山寺宏一)とともに笑みを浮かべる。京から知らせが届き、鎌倉の御家人たちは重い負担に反発。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)からも慕われる和田義盛(横田栄司)が旗頭となり、八田知家(市原隼人)らが集う状況を、北条義時(小栗)は苦々しく思っていた。そんな中、信濃で一つの事件が起こり…という展開。

 その事件とは、義時暗殺を計画した「泉親衡の乱」。関わった者の中に、義盛の息子、四男・和田義直(内藤正記)と五男・和田義重 (林雄大)、甥・和田胤長(細川岳)がいた。

 これに乗じ、義時は和田滅亡を謀る。胤長を陸奥へ流罪とし、赦免のため集結した義盛ら一族の目の前で連行の仕打ち。憤る義盛に助太刀した三浦義村(山本耕史)は、義時の手先。罪人の住処は同族の物に引き渡されるのが通例だが、胤長の館を没収。次々に罠を仕掛け、義盛を挙兵(謀反)へと焚きつけた。

 「戦を、止めたいのです」。実朝は政子に相談。政子は「あの手を使うしかなさそうですね」「我が家に伝わる秘策。今のところ1勝1敗ですが、やってみる値打ちはありそうね」。人目を避けるため、義盛は女装。御所にたどり着いた。女装は源頼朝(大泉洋)の北条館脱出(1勝)、源義高(市川染五郎)の御所脱出(結果的に1敗)の際に用いられた。

 義盛「ここまでコケにされては武士の名折れ。もう後には引けません」

 実朝「おまえを、死なせたくはないのだ」

 義盛「俺は死にません」

 実朝「歩き巫女のおばばがそう言ったのだ」

 義盛「あの婆さん、近頃、死ぬ死ぬとしか言わねぇんです。(実朝が歩み寄り、義盛の手を取り)恐れ多いことにございます」

 実朝「(義盛が離そうとした手を握り締め)いつまでも、そばにいてくれ。小四郎も、鎌倉を思ってのこと。二度と行き過ぎた真似はしないよう、私が目を光らせる」

 義盛「羽林」

 実朝「(義盛の肩に手をやり)また美味い鹿汁を食べさせてくれ(義盛は号泣)。和田義盛は、鎌倉一の忠臣だ。それは私が一番よく分かっている」

 実朝の説得に、義時と義盛は手打ち。戦は回避されたはずだったが…。

 義盛は実朝に双六に誘われる。父の帰りが遅いことに、三男・朝比奈義秀(栄信)らは北条の罠だと疑念を抱き、御所に攻め入ると決断。巴御前(秋元才加)は義盛を裏切らぬようにと、義村や知家たちに起請文を要求した。

 北条時房(瀬戸康史)は義時に「戦にならずによかったです」「あのお方を嫌いな人なんていませんよ!御所の守りを解くように言ってきます」。義時はトウ(山本千尋)に「和田の館にいる平六に、引き上げるよう伝えよ」と命じたが、時既に遅し。御所にいる父を救うべく、四男・義直が先発隊を率いて出陣。知家は「寝返る手はなくなった」、義村は「小四郎、すまん」と腹を括った。

 義時は1人、双六に興じる。「建暦3年5月2日、鎌倉最大の激戦である和田合戦、勃発」(語り・長澤まさみ)――。

 戦回避と思われた矢先、最後の最後にボタンの掛け違い。SNS上には「これ、泣いちゃうわ…。鎌倉殿と和田殿の絆」「羽林呼びは泣ける」「てっきり実朝くんが実践するのかと思ったら、和田殿かーい!」「まさかアレがいつの間にか、北条家の秘策という重々しいものになっていたとは…!」「和田殿、双六なんて今度で良いのよ…早く帰らないから」「上総介が双六してて討たれたように、上総介になりたがった和田殿も双六の誘いに乗ったばかりに…?」「双六のトラウマ再び…しんどい…和田殿のお髭のリボンがかわいかったよ」などの声が続出。反響を呼んだ。

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