古舘伊知郎 通園バス置き去りに「子は宝だって言うなら、国策のように」幼保一元化、子どもへの補助金増を

[ 2022年9月7日 16:21 ]

古舘伊知郎                               
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 フリーアナウンサー古舘伊知郎(67)が7日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。静岡県牧之原市の川崎幼稚園で3歳女児が通園バスに取り残され、死亡したことについてコメントした。

 静岡県警によると、5日午後2時10分ごろ、通園バスの中で園に通う河本千奈ちゃん(3)が意識を失っているのを職員が見つけた。千奈ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。同日午前8時50分ごろにこのバスで登園したが、下車せず、約5時間にわたり置き去りにされたとみられる。

 千奈ちゃんは熱中症で死亡した疑いがあり、県警は業務上過失致死容疑で詳しい経緯を調べている。バスは増田立義理事長兼園長(73)が運転し、派遣職員の70代女性も同乗。園児は千奈ちゃんを含め計6人が乗っていた。また、5日当日は園側が入力する管理システム上では千奈ちゃんが登園扱いになっていたことも分かっている。

 古舘は「もちろん外形的には(報道で)出ているような原因の積み重ねで酷い状態で命が失われてしまった悲しい事故ですけど、この幼稚園や福岡で起きた保育園の事故はおいておいて、全体的な幼稚園、保育園の背景というものを考えないといけない」とした。

 「やっぱり、このところ、コロナの時勢で罹患する人も増えているし、そこで欠席する職員がいる。代わりを出さないといけない。責任感がない。そして、補助金の付き方も経営が苦しいところでは本当に苦しいと、いろんな悪循環もある」と幼稚園、保育園の職場環境や経営状態も背景にあると指摘。

 「“子は宝だ”って本当に大事なんだって言うなら、国策のようにして幼稚園や保育園に対して十全な補助金を入れてですね、素通しのガラスの送迎バスにする義務付けとか、いろんなことをやらないといけない」と国策として子どもに関する補助金をもっと手厚くするべきではないのかと疑問を投げかた。
 
 そして「昨日、報道番組を夜見ていたら、韓国は国策になっていますね。(通園バスに)透明なガラスを入れるとか」と他国の子どもに関する政策を紹介。「システムの問題以前に人間力というのは大前提なんですけど」と前置きをした上で「いろんなフォローアップのシステムを入れて、子どもが取り残された時にちゃんと(車内から)アラートを出せるものもやっている。韓国は補助金を付けている」とした。

 だからこそ「日本はもうちょっとそこを幼稚園と保育園で文科省と厚労省で所管が違いますから。幼保一元化というのはずっと言われてるけど、実現しない。やっぱり予算の一元化をして、やるべきところには付けないといけないというところまで、背景の背景にはあると思います」と訴えた。

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2022年9月7日のニュース