国内で初確認のサル痘 専門家が解説「増えるにしてもじわじわと」 予防策は「消毒、手洗いも大事」

[ 2022年7月26日 17:26 ]

日本テレビ社屋
Photo By スポニチ

 国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授が26日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にリモートで生出演し、国内で初めて感染者が報告されたサル痘について解説した。

 サル痘は欧米を中心に患者が増加しているウイルス感染症で、厚生労働省は25日、国内で初めて感染者が確認されたと発表した。欧州に滞在歴のある東京都の30代男性で、都内の病院に入院中。発熱や発疹、頭痛、倦怠感の症状があるが、状態は安定している。

 松本氏は世界で1万8000人が感染しているとの数字を挙げつつ、「日本にも当然、入ってくるとは思っておりました」と想定内との見方を示した。

 感染の第7波に入っているといわれる新型コロナウイルスと比較し、「コロナとサル痘を比べると、感染力そのものが全然違いますので、国内でもこれ以上感染者数が増えていく可能性はありますけど、いきなりどっと皆さんが感染するリスクが高まるというわけじゃなくて、あくまで段階的にじわじわと、増えるにしても増えていくと思います」と見解を口にした。また「治療薬は海外で承認されたものがありますし、ワクチンは天然痘のワクチンが有効ですので、まったく有効手段がないというわけではありません」とも解説した。

 飛沫感染のリスクはあるものの、「近くでよほど吐きかけられるくらいのレベルでの飛沫(で感染する)だと思います」と説明。一方で、「接触はかなりリスクが高いと思います。直接触るというものありますけど、いろんなものを介してウイルスがついて、それが感染の原因になったりもします」とし、「消毒だったり、手洗いだったり、そういったことも大事だと思います」と予防策を示した。

続きを表示

2022年7月26日のニュース