島田陽子さん 私生活に影、正直でいちずゆえ ドタキャンで“お騒がせ女優”が定着

[ 2022年7月26日 05:25 ]

島田陽子さん死去

91年、ハワイ・ホノルル空港で報道陣の質問に答える島田陽子さん
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 島田さんは、女優としての輝かしいキャリアの一方、不倫騒動など多くのスキャンダルで世間をにぎわせた。当時を知る関係者は「好きな男性ができると、とにかく尽くす。世話女房タイプだった」と明かす。何事にも正直でいちずな性格も相まって、浮き沈みの激しい人生を歩み続けた。

 83年、自身を巡るスキャンダルでマスコミに追いかけられる中、撮影中だったNHK大河ドラマ「山河燃ゆ」のイベントを“ドタキャン”。海外ロケからの帰国便に乗り遅れたという弁明があったものの「報道陣から逃げるためだったのでは?」との臆測も流れ、結果として“お騒がせ女優”のイメージが定着する端緒となった。

 その後も年下の留学生との国外での恋愛や、主演映画「花園の迷宮」でのヌードシーンを巡る監督との対立などが世間をにぎわせた。同作では共演した内田裕也さんとの不倫交際が明るみに。94年にテレビの照明技術者と結婚した際も“略奪愛”と批判を受けた。それでも島田さんはあくまで純愛を強調し続けた。

 恋愛スキャンダルの他に、金銭トラブルも相次いだ。東京・広尾のマンションの家賃未払いや、2億6000万円で購入した自宅のローンの滞納で訴えられたこともあった。

 ヘアヌード写真集や全裸シーンのある映画に出演するなど文字通り“体当たり”の仕事も増えていった。計3冊発売した写真集のギャラは合わせて1億円を超えていたとみられ「借金を抱えていて、その返済が目的だったのでは」と明かす関係者もいる。

 そんな中、98年に芸名を一時「島田楊子」に改名。周囲の知人からの「大病する」という助言を受けて約27年間慣れ親しんできた名前を変更した。そこには島田さんの繊細さもにじんでいた。

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