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NHK朝ドラ23年後期は笠置シヅ子描く「ブギウギ」昭和の大スターが令和のお茶の間に“生きる活力”を

[ 2022年6月25日 05:10 ]

笠置シヅ子「東京ブギウギ」の復刻CD
Photo By 提供写真

 NHK大阪放送局は24日、2023年秋から放送する連続テレビ小説が「東京ブギウギ」で一世を風靡(ふうび)した戦後の大スター、笠置シヅ子をモデルにした「ブギウギ」に決まったと発表した。

 脚本を手掛けるのは、映画「百円の恋」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した映画監督の足立紳氏(50)。香川生まれ、大阪育ちで下町の銭湯の看板娘だったヒロイン花田鈴子が「歌と踊りでみんなを元気にしたい」と道頓堀の歌劇団で稽古に励み、やがて上京。戦争、家族との別れ、恋愛と出産など怒濤(どとう)の人生を駆け抜け、大スターへの階段を駆け上っていく姿が描かれる。

 モデルとなる笠置も波瀾(はらん)万丈の人生で知られている。幼くして父を亡くし、香川県から大阪へ。歌劇団で頭角を現し、作曲家の服部良一さんとの出会いをきっかけに持ち前の歌唱力と天性のステージングで当時の芸能界のスターダムを駆け上がった。服部さんが手掛けた「東京ブギウギ」(47年)などの楽曲がヒットし「ブギの女王」と呼ばれ国民から愛された。一方、私生活では吉本興業創業者・吉本せいの息子穎右の子供を出産するも結婚はせず、乳飲み子を育てながらステージに立ち続けた。

 そんなヒロインを描く背景について、同局関係者は「閉塞感が漂う今だからこそ、困難にも負けず明るい音楽を届けてきた笠置さんの名前が挙がった」と明かす。制作統括の福岡利武氏も「毎朝、ヒロインの成長を見ながら笑って泣いて、大いに楽しんでいただけるようなドラマを目指します」としている。

 ヒロインは今秋スタートの「舞いあがれ!」以来2作ぶりにオーディションで選考。制作関係者は「歌とダンスのパフォーマンス力も大事だが、単なるモノマネにならないよう、舞台上で力強く輝けるような女優を探していきたい」としている。

 クランクインは来年春を予定。脚本の足立氏は「ドラマを見ながらいつの間にか“生きる活力”のようなものが少しでもみなぎってくるような作品になれば」と意欲を口にしている。

 《音楽担当は「東京ブギウギ」作曲者の孫・服部隆之氏》音楽は「東京ブギウギ」を作曲した服部良一さんの孫で作曲家の服部隆之氏(56)が担当する。隆之氏はこれまでNHK大河ドラマ「新選組!」や「真田丸」を手がけた。朝ドラは99年「すずらん」以来2作目。「ブギウギという翼を手に入れ空高く羽ばたき、日本中に元気と勇気を振りまいた彼女のジェットコースターのごとき人生。朝から視聴者の皆さまにワクワク、ドキドキ、ブギウギを感じていただくべく、微力ながら頑張らさせていただきます」とコメントしている。

 ◇笠置 シヅ子(かさぎ・しづこ、本名亀井静子=かめい・しずこ)1914年(大3)8月25日生まれ、香川県出身。27年に「松竹楽劇部生徒養成所」に合格し娘役で初舞台。34年に「恋のステップ」でデビュー。紅白歌合戦には4回出場し、美空ひばり登場前の大スターだった。派手なパフォーマンスは元阪神の藤村富美男さんがプレーに参考にしたと言われる。その後、女優専念。台所用クレンザー「カネヨン」のCMでも親しまれた。85年に卵巣がんのため70歳で死去。

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