原由子 31年ぶりオリジナルアルバム、桑田佳祐と夫婦二人三脚で“素顔”を表現 10・19発売

[ 2022年6月25日 04:00 ]

31年ぶりにオリジナルアルバムを発売するサザンオールスターズの原由子
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 サザンオールスターズのキーボーディストの原由子(65)の31年ぶりとなるソロのオリジナルアルバムが発売される。タイトルは「婦人の肖像(Portrait of a Lady)」で、10月19日にリリース。サザンの仲間で夫の桑田佳祐(66)が全面的にバックアップ。夫婦二人三脚で完成させた作品となる。

 オリジナルアルバムは1991年「MOTHER」以来。原は10年ほど前から、思いついたフレーズやメロディーを、音声メモや譜面に書いて残していた。昨年7月から「温めてきた曲のモチーフや現在の気持ちを反映させた曲をまとめておこう」(原)とスタジオでの制作作業に入った。次々と曲が出来上がったため、アルバムとして発売が決まった。

 これまでの原のイメージを一新する内容。母性的で包容力のある、柔らかくて優しい楽曲やキャラクターのイメージだったが、今作では“素顔の原由子”を表現。関係者は「今の時代と向き合って、洋楽曲からインスパイアを受け音楽的な実験を試みたり、現代社会へのメッセージが込められた楽曲を歌ったりするなど、新たな原由子像をつくることがメインテーマだった」と説明。宣伝用の新たな写真も素顔で撮影した。

 制作は桑田が全面的にバックアップ。楽曲の提供に加え、レコーディングではギターを演奏。自身が関わらない曲にも助言した。詞、曲を手がけた新曲「ヤバいね愛(あい)てえ奴は」は、杉咲花(24)が主演するNHKドラマ「プリズム」(7月12日スタート)の主題歌に決定している。

 原は「曲作りやアレンジ、そして演奏し歌うことの楽しさに改めて気づかされ、桑田からも背中を押してもらって、気づけば全10曲のアルバムとなりました」と制作を振り返り、「次の世代にも音楽の素晴らしさが伝わりますように、そして自由に音楽を聴ける平和な世の中が続くことを願いながら、このアルバムをお届けします。十曲十色の世界を楽しんでいただけましたら幸いです」と話している。

 25日放送の桑田のラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(TOKYO FM)で、「ヤバいね愛てえ奴は」など2曲が初オンエアされる。

 《ソロ35周年桑田は“SKGs”宣言》ソロデビュー35周年イヤーを迎えた桑田は、SDGs(持続可能な開発目標)ならぬ“SKGs”を宣言。25日のサザンのデビュー記念日に合わせ、35周年特設サイトを開設。「音楽人・桑田佳祐の持続可能な目標」として、SKGsの5項目の目標を掲げた。生涯現役を誓ったほか「全国の皆さまとのアツい逢瀬(おうせ)を」とライブ開催を期待させる項目もある。この夏は8月13日に千葉市で開かれる音楽フェス「ロックインジャパンフェスティバル」の最終日に出演する。

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