沖縄出身の国際的俳優・尚玄、ボクサー演じるため「体脂肪率ひと桁台をキープ」義足の友人の実話映画化

[ 2022年5月12日 19:49 ]

大阪市内で会見した俳優・尚玄
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 俳優の尚玄(43)が12日、大阪市内で主演映画「義足のボクサー」(6月10日全国公開)の会見を開いた。

 義足を理由に日本でプロ資格を取得できず、フィリピンに渡りプロボクサーになった土山直純氏の実話を元にした日本・フィリピン合作映画。企画提案したのは、土山と親交がある尚玄で、カンヌ国際映画祭監督賞受賞歴もあるフィリピンの名匠ブリランテ・メンドーサ監督に企画を持ち込み、直談判したという。「外部の企画を受けない監督で、最初は当然断られた。時間をかけて情熱で口説き落としました」と明かした。構想8年、公開が実現した。

 役作りでボクサーのメンタルを学び、トレーニングにも励んだ。劇中で披露する背筋などは見事で「サンドバッグと向き合ったおかげです」と笑顔。「体脂肪はひと桁台をキープした」と明かした。

 沖縄県出身でモデルをこなすも、本当の夢は俳優だった。日本人離れした端正な顔立ちのせいで役をなかなかもらえず、米国で役者修行。いまや、流ちょうな英語を生かし海外作品にも出演する。活躍の場を求め海外に出た自身と「直純くんが重なる」と話した。

 現在、地元・沖縄はNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の舞台として注目を集めるが、「僕になんで声が掛からないんですか?」と苦笑い。「僕はしょうがないとしても、沖縄の後輩俳優たちにチャンスを与えてあげて」とアピールした。沖縄本土復帰50年の節目で関心が集まることを歓迎する一方で、「一過性のもので終わってほしくない」と地元の声を代弁していた。

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2022年5月12日のニュース