「ちむどんどん」沖縄出身・具志堅用高 21年ぶり朝ドラ!賢秀は「憎めない」ジム会長役「気合入った」

[ 2022年5月12日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」第24話で21年ぶりの朝ドラ出演を果たした具志堅用高。賢秀(竜星涼・右)が所属するボクシングジムの安里会長役を演じる(C)NHK
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 沖縄が生んだボクシング元世界王者でタレントの具志堅用高(65)が12日、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で21年ぶりの朝ドラ出演を果たした。ヒロイン(黒島結菜)の兄(竜星涼)が所属するボクシングジムの会長役で、この日放送された第24話で初登場。「沖縄本土復帰50年の記念すべき年に、沖縄を舞台としたドラマに出演できるなんて本当に幸せです」と喜んだ。

  <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心胸・心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎える沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 第22話(5月10日)のラスト。為替の投資話に騙され、借金を「部にして返す!」と書き置きを残して旅立った賢秀。年が明け、1972年(昭和47年)2月。優子(仲間由紀恵)と良子(川口春奈)が賢吉(石丸謙二郎)に掛け合う中、善一(山路和弘)が賢秀の手紙を届ける。

 封筒の中には1万円札が60枚(1666ドル66セント)。賢秀は上京し、プロボクサーに。新聞記事には「沖縄から期待の新星 比嘉賢秀、衝撃のKOデビュー」「俺が沖縄の一番星ヤサ」と見出しが躍る。手紙には「全略。母ちゃん、しゃ金を返してください。暢子、東京に来い。俺はチャンピオンになる!」――。再び漢字を間違えた。

 賢秀は高校時代、ボクシングとケンカに明け暮れ、中退。ようやく一念発起した。

 賢秀の勝利をリング上で一緒に喜んだのが、元WBA世界ライトフライ級王者で沖縄県石垣島出身の具志堅演じる安里会長。具志堅の朝ドラ出演は同じく沖縄が舞台の01年前期「ちゅらさん」以来、21年ぶり2作目となった。

 具志堅は「沖縄出身のジムの会長役ということで、実際にボクシングジムで撮影をしたんだけど、いやぁ気合が入りました!台詞が当日に1つ増えたのにはビックリ。必死で覚えたよ(笑)。黒島さんは一生懸命で、かわいらしい方。話し方や表情から、ウチナーンチュらしさが伝わってきてね」と撮影を回顧。

 「私も今まで“ちむどんどん”な経験をたくさんしてきましたよ。子どもの頃の運動会、上京する時、タイトルマッチの前、どれも大切な思い出です。物語の中で、私が気になっているのは賢秀。ウーマクー(やんちゃ坊主)だけど、一本筋が通っていて憎めない。これからどう成長するか楽しみなんです。皆さんも私と一緒に、彼がどうなっていくか最後まで見てほしいなぁ」と呼び掛けた。

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2022年5月12日のニュース