立川志らく 批判続けた「笑点」初出演の裏に三遊亭円楽への恩義「涙が出るほどうれしくて」

[ 2022年5月12日 18:44 ]

立川志らく
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 落語家の立川志らく(58)が、12日放送の日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にVTR出演し、15日放送の「笑点」(日曜後5・30)で同番組に初出演することになった理由を語った。

 師匠の故・立川談志さんが番組前身の「金曜夜席」から司会を務めたが、その後降板。直弟子の志らくも、“落語イコール笑点”というイメージを嫌い、著書などでたびたび番組に批判的な立場を示していた。

 そんな志らくが翻意したのには、1月に脳梗塞に倒れ、現在も療養中の三遊亭円楽への思いがあったという。ある時、笑点メンバーやスタッフと、新幹線で一緒になったエピソードを披露した。「みんな大人だから口には出さないけど、“あっ!俺たちの悪口を言った志らくがいる”って(雰囲気になった)。席は周りは『笑点』のメンバーなんですね。あとスタッフ。誰も口を利いてくれない」と振り返った。

 そんな雰囲気を壊してくれたのが、円楽だったという。円楽は仲間たちに「俺、おいしいあんパンを買ってきたんだ」と配り始め、志らくの席にも足を運んだ。志らくは「私がぼんやりしてたら、“志らく、お前も食うかい?”って言ってくれたんです」と明かした。

 批判し続けてきたにもかかわらず、優しさで返してくれた円楽に、志らくは「涙が出るほどうれしくて。何て心の広い人なんだろう。心の中で“笑点の悪口を言ってすみません”って」と感謝。リハビリ中の円楽に代わっての出演に、「円楽師匠がこういう状態なら、オファーを受けるべきだと思って出ることにしました」と説明した。

 大喜利の収録は7日に終了。自己採点を「30点」と厳しめに評価した。林家木久扇は「爆笑っていうか、笑いを取らない人じゃないかと思っておりましたら、どんどんひきつけてね。視聴者の方に笑っていただくように演出していて、ビックリしました。やっぱり談志師匠のお弟子さんで、天才なんですね」と、毒まじりに感想を語った。すると志らくは「笑いを取れない人だと思っていたって…落語家だよ?」とツッコミを入れつつ、苦笑いしていた。

 志らくは「笑点」の放送開始記念日の15日に続き、22日の放送にも出演する。

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2022年5月12日のニュース