“次は誰をハメようか”…小栗旬 現場は和気あいあいも「正直結構しんどい」

[ 2022年4月23日 05:35 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条義時を演じる小栗旬(C)NHK
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 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)が5月8日放送の第18回で「壇ノ浦の戦い」を迎える。序盤のクライマックスを前に22日、北条義時役で主演する小栗旬(39)がオンラインで会見。「ここを目標にまずは動いていた。今後の展開に期待してほしい」と力を込めた。

 義時は鎌倉幕府2代執権。第18回で平家が滅亡し、物語は源氏の身内争いや鎌倉幕府成立後の権力闘争へと動いていく。

 史実上の義時は、権謀術数を駆使して権力の頂点まで上り詰める“ダークヒーロー”。小栗は「最初の頃のような明るく楽しい北条一家がなくなってきて、“次は誰をハメようか”という選択肢が増えてくる。現場は和気あいあいとしていますが、正直結構しんどい」と胸中を明かした。そんな自身の役柄について「ダークという表現をされることもあるが、むしろシビアな人物。北条家が生き残るために下したチョイスが結果として残忍なんだと思う」と分析した。

 物語の進行とともに、作中での義時の年齢も自身に近づいてくる。「900年前に生きた人間を、現在の自分に投影するのはやはり難しい」と時代劇ならではの苦労もある様子。「それでも俳優が持っている部分は確実に演じる役柄にも現れている。ただ僕は、義時みたいにシビアな決断はできないタイプですけれどね」と、いたずらっぽい笑みを浮かべた。

 いよいよ源氏と平家の最終決戦が迫る。作中では菅田将暉(29)が演じる天才軍略家・源義経の活躍も見どころの一つ。小栗にとっては6度目の共演で「初めて菅田将暉の方が僕より年上の役を演じている。今まで見てきた菅田将暉とは、また違う存在感。本当に底の知れない人」とその芝居を称えた。

 「いろいろな人がいろいろな役をやって成り立つ大河ドラマはやっぱり面白い」。個性豊かな俳優陣とともに物語はいよいよ新章へと突入する。

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