ダチョウ倶楽部 リアクション芸の道は“ご法度”から「分かんない。バカだから」

[ 2022年4月23日 16:02 ]

お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の(左から)寺門ジモン、肥後克広、上島竜兵
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 お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵(61)肥後克広(59)が23日、TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」(土曜前9・00)にゲスト出演し、リアクション芸人の道を進むきっかけを明かした。

 もともとは「コント赤信号」渡辺正行の紹介で出会った3人だが、当時の上島と寺門ジモンは劇団の養成所出身。肥後は「ジモンと上島は、もうかなり浮いてたというか、壁を作ってた。お前らとは違うよという空気を出してた」と、仲間内でも特殊な存在だったことを明かした。

 肥後によると、芸風も今とは180度違う、「一言ボソっと言って笑わせるタイプ」だったという。そんなある時、「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」に出演。上島は「すごいつっぱってた。現場でケツ出して走り回るような、そんな芸人になりたくねえよ」と、とがった姿勢は崩さなかったという。肥後も「ひきょうな手なんですけど、わざと後ろの方で目立たないように隠れてたんです」と告白。存在感を示すことなく、やりすごしたという。

 テレビ局からは「元気がなかった」とクレームが入ったが、また番組には呼ばれた3人。肥後は「穴を開けるわけにはいかないので行ったんですよ。最初はどうしようかな、どうしようかなとなってたけど、また怒られて、クレームが来て…(それでは)ダメだなと思って。1回だけやろうと」と、1度だけ挑戦することにしたという。

 上島は収録中、たけしから井手らっきょへの指示を聞いたという。井手の服を脱がせ、しりを出してコーナーを締めさせようというやりとりで、それを聞いた上島は、肥後と寺門に耳打ちした。「『俺、井手さんより先に脱ぐわ。脱がせてくれ』って」。井手のお株を奪い、自分の脱がされ芸で笑いを取った。

 とはいえ、先輩芸人の見せ場を奪ってしまった3人。上島は「ご法度なんですよ。でも分かんないんですよ。バカだから」と振り返った。その後、井手に謝りに行ったが、肥後によると井手は意外な反応を示したという。「『すみません』って井手さんに謝りに行ったの。『ごめんなさい。先に脱いじゃって』って言ったら、『いや、いいんだよ、竜ちゃん。助かったわ。ケツ出すの俺だけだろ?苦しいんだよ』って」。脱がされ芸に困っていた井手からは、逆に感謝されたという。

 吹っ切れた3人は、その後もバカを前面に押し出した笑いを繰り出し、たけしは「あんなバカいたんだな。おもしれえや」と大喜びだったという。上島は「ウケると思ってなかったから、誰よりもたけしさんが腹抱えて笑ってたのがすごくうれしくて」と振り返っていた。

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2022年4月23日のニュース