ウクライナ情勢に詳しい岡部教授「現代的な届け方がある」折り鶴問題に提案

[ 2022年4月23日 15:37 ]

ウクライナ国旗(ロイター)

 ウクライナの政治、経済、歴史に詳しい神戸学院大の岡部芳彦教授が23日放送の読売テレビ「あさパラS」(土曜前9・25)に生出演。ネット上で賛否が巻き起こっている「折り鶴」問題に言及した。

 ロシアから侵攻を受けているウクライナの人々の心に寄り添うため、折り鶴を送る運動を実業家の西村博之(ひろゆき)氏やメンタリストのDaiGoが批難。一連の問題についてネット上で賛否両論が巻き起こっていることを番組は取り上げた。

 MCのハイヒール・リンゴは「送られる側の気持ちを送る側が考えないと。お守りもそう」と持論。アインシュタイン・河井も「気持ちはありがたいですけど、プレゼントする側はされる側の気持ちをもうちょっと考えてした方がええのになと思います」と続いた。

 一方でヤナギブソンは「癒やされる、喜んでいる人もいると思う」と語るなど、スタジオでも意見が分かれた。

 岡部教授はウクライナにも「折り紙カルチャーがある」と断言。実際に鶴のモニュメントがウクライナ国内にもあることを紹介した。

 その上で岡部教授は「毎日ウクライナ情勢で悲惨な映像を見ていると、どうしても見るのも嫌になってくる。もしかして長期化すると関心も薄れてくるかもしれない。それを鶴を折ることで思い続けてくれるというのは尊いこと」と折り鶴運動について理解を示した。そして「こういう時代でウクライナはIT大国。ツイッターやSNSで(折った鶴を)投稿してウクライナ語のメッセージ1つ付ければ現地には届く。現代的な届け方が折り鶴にはある」と新たな方法を提案した。

 ロシア生まれのコラムニスト・小原ブラスも「ポーランドでウクライナの方を支援する日本人に聞くと、遠い国から支援があった事実がちょっと嬉しい。遠い国でも私たちのことを考えてくれていると勇気になると言っていた」と紹介。

 リンゴは様々な意見をまとめ「忘れないことが大事」と侵攻で苦しむウクライナへの思いを絶やさないことが大切とした。

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2022年4月23日のニュース