木村王位、藤井七段に連敗 勝ちパターンが「プレッシャーかけられて」緩手を連発

[ 2020年7月15日 05:30 ]

第61期王位戦7番勝負 第2局第2日 ( 2020年7月14日    札幌市・ホテルエミシア札幌 )

藤井七段に破れた木村王位(日本将棋連盟提供)
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 第61期王位戦第2局2日目で藤井聡太七段(17)に敗れた木村一基王位(47)。投了後、紅潮した表情で虚空を見つめ「流れはいいのかと思っていましたが、一手間違えると攻め込まれたりする。プレッシャーをかけられていました」と無念の弁だ。

 中盤、藤井の奇妙な一手を反動に優位を築く。最後は完全に勝ちパターンに入っていた。だが1分将棋に追い込まれ緩手を連発してしまう。感想戦では逃げ切り勝ちの手順を示され「そうか残っていたのか…」とうめき声を上げてしまった。

 大盤解説などのイベントではとぼけた口調でファンを楽しませることで有名だ。今年2月11日の朝日杯オープン戦では準決勝負け残りの藤井を相手に軽妙なトークを展開。若手時代にベテランと対局して不利になった場合、相手は終盤に絶対間違えるから諦めるなと指導されたエピソードを披露した後、藤井にも「ベテランの人はそろそろ最後に間違えそう、と思ってますか」と尋ね、さすがの藤井も「いえいえ」と苦笑いした場面があった。後日「あれはファンの皆さんが聞きたかったことを聞いただけで、いじる目的ではなかったんですよ」と説明したが、この日の王位戦はまさにその状況だったのがなんとも皮肉だ。

 タイトル挑戦7度目にして栄冠をつかんだ苦労人。百折不撓(ひゃくせつふとう)がモットーの「将棋の強いオジサン」には熱狂的ファンが多い。そういえば昨年の王位戦7番勝負も豊島将之王位(当時)に対し開幕2連敗から逆転戴冠の偉業を達成している。白旗を掲げるものでもない。

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