中居正広が“アイドル論”熱く語る 押し上げてもらった山頂で何を感じるのかが大事で非常に難しい

[ 2020年6月7日 16:27 ]

タレントの中居正広
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 タレントの中居正広(47)が6日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「中居正広 ON&ON AIR」(土曜後11・00)に出演。自身の考える“アイドル論”について熱く語る場面があった。

 TBSの音楽バラエティー「UTAGE!」で共演していた元AKB48の渡辺麻友さん(26)の芸能界引退について「まゆゆ引退しちゃったです…。どうしてたのかな…」と昨年10月放送回を最後に会えずじまいだった渡辺さんを気づかった中居。「僕、人のことを評価できるような立場じゃないんですけど、歌がうまくなった時期があるんですよ。僕の中でね、中居調べね」と渡辺さんの歌唱力が舞台出演を機に上がったことに気づいたことがあり「『声量みたいの、増えてきたっていうか大っきくなったね』なんて話を一回したことあったな」と思い出を振り返った。

 そして、渡辺さんについて「アイドルさんであって珍しいタイプかな」と評した中居。ここから「アイドルっていうジャンルっていうのかな。歌手、役者さん、あとバラエティーの人って大きく3つに分けて。アイドルの人って、僕なんかも若い時そうだったんですけど、いろんなね、どのジャンルにも入らないんですよ。アイドルって、なんかね。アマチュアなのかプロなのかって、そういう隙のある、若さでフレッシュで、ただただ汗を人一倍かいてみたいなのが、なんか…アイドル像」と自身が考えるアイドル像について語り始めた。

 「アイドルの魅力って、ほかのジャンルから言っても若いって…すごくなんか大事なことというか。その時期じゃないと通用しないジャンルっていうのかな、うん。だからよくね…山の話をすると。いろんな山頂があって、一番になりたいとか、それが数字みたいなことなのか、回数なのかなんか分からないですけど。アイドルってなんかね、こうね、なんつーんだろ。すぐにね、若いうちにあんまり経験も積まないで周りの環境と押しとタイミングでひょんっ!とね、山頂にね、連れてってくれるんですよ。あれっ!?って。そこですよね」とこれまでもよく使ってきた山登りにたとえて表現した。

 「でも、そこにひょんっ!と連れてってもらえるって売り方とかプロモーションとかいろいろあると思うんですけど。ひょんっ!って行った時にこんなもんかと思う人もいれば。何を感じるかってすごく大事なことなんですよね。でもひょんっ!っていく人もいれば、三段で行く人もいれば、本当にゆ~っくり歩いてって人もいれば本当にさまざまだと思うんですけども、本当に10代から20代にかけての若いアイドルの子って、お尻をひゅっ!と押してもらってぴゅんっ!っていきなり山頂に登れちゃったりするから。その時どう感じるかってね。あっ、こんなもんなんだなって。ファッて後ろ見たらウワッ!結構高いところだって感じる人もいれば、あっ意外と低いんだなって感じる人もいれば、あれ?オレなんにもやってねーのに…って思う人もいれば、ちょっと酔いしれちゃって、いやぁ~俺たちはさぁ~って感じる人もいれば。それはもうさまざまで、捉え方は。大人の人が何か言っても山頂にいる人だから。ぴょん!って押してくれた人は山頂にいなかったりするし。その景色っていうのはやっぱり本人たちしか分からないところがあったりするんだけども。だからアイドルっていわゆる勘違いをしやすい職業、ジャンルの一個なんですよ。そこで、このままひょん!って押してくれる人たち待ちでずっとやってたら、ポンッ!て一人になった時に誰も押してくれないの?とか、誰か引っ張ってくんないの?とか、道具…山頂に行きたいのに何をそろえればいいのか分かんないまま第二の芸能界が始まったりとか。だから本当にそこで、これは環境と何らかの形と、もちろん自分たちの力ってのももちろんあるんだろうけども、やっぱりプロでもない素人でもない、アマチュアとプロの(間の)ような人間がひょんっ!とされた時に。そこでちゃんと物事を考えて、自分一人の力じゃないんだって感じることって非常に難しい。だからそうすると、アイドルの子も年齢を重ねました、30なりました、40なりましたって時に真価を問われるタイミングっていうのが絶対に出て来る。その時に君は歌手ですか?役者ですか?バラエティーですか?って言われた時に、そういえば僕には私には肩書がないって感じる時期が出て来ると思うんですよね。その時、時すでに遅しでこのまま行っちゃえ!って人もいれば、一回全然違う山を見つけて登山をするにあたっての道具を、何を持っていけばっていうのを、今までいてくれた人と全然違うスタッフの人たちから一から教えてもらって、それが舞台なのか、映画なのか、役者なのか。あるいは一人で歌うのか、それともバラエティーなのか。今までホームばっかりでやってたから。アウェーに行った時に教えてもらう勇気が…早めに違う、まったく違うアウェーの人たちとっていうのかな、触れ合うことによってプロの世界の一歩目が。そこから一歩目だったりするのかな、と思うんですけれども」と一言ひとことかみ締めるように語った。

 「その割にまゆゆさんは、冒頭で言ったように珍しいタイプで。AKBのころからプロ意識(が高い)というかな。僕なんか今でもアマチュアみたいな素人みたいな感じでやってますけども。まゆゆはアイドルとして、アイドルの中のプロっていうのかな。アイドルっていう中ですごくプロを感じた子だったかな」と渡辺さんについて改めて触れた中居。「お話し、してみたかったな…」と長い共演歴の中でもじっくり話す機会のなかったことを惜しみ「ありがとう、ですよね」とメッセージを送った。

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2020年6月7日のニュース