「麒麟がくる」山口馬木也 雨中の桶狭間ロケ「何か神秘的で不思議な感覚」

[ 2020年6月7日 18:00 ]

大河ドラマ「麒麟がくる」第21話。今川義元の家臣・朝比奈親徳を演じる山口馬木也(C)NHK
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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)は7日、第21話が放送され、日本三大奇襲の1つ「桶狭間の戦い」(1560年、永禄3年)が描かれる。東海最強の戦国武将・今川義元(片岡愛之助)の家臣・朝比奈親徳を演じる俳優の山口馬木也(47)が中盤最大のクライマックスについて語った。

 俳優の長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを照らす。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 第21話は「決戦!桶狭間」。今川方から松平元康(風間俊介)を離反させる工作は失敗に終わった。織田信長(染谷将太)は父・信秀(高橋克典)の教えを思い出し、今川が本当に噂されるような2万もの大軍であることを疑い、前線へ出陣。局地戦を展開し、今川義元(愛之助)自ら率いる本隊から徐々に兵を引き離す作戦を決行する。一方、元康は三河勢を駒のように扱う今川方に次第に嫌気がさし始め、織田軍の迎撃に加わることを拒否。そして暴風雨の中、数の減った今川本隊は桶狭間山での立ち往生を余儀なくされる。そこに織田の軍勢が襲い掛かる…という展開。

 山口が演じる朝比奈親徳は、今川氏の家臣。太原雪斎(伊吹吾郎)亡き後、側近として軍事・政治両面で義元を支え、特に今川の三河統治において絶大な力を誇った。

 山口は「朝比奈はドラマの中では本陣にいて、義元の目の前にいるのですが、史実では戦地におらず、後になって義元の死を聞き、凄く後悔したという逸話が印象に残っています。朝比奈の無念さを頭の片隅に置きながら、義元にそういう思いで忠義を尽くせたらと思いながら演じました。桶狭間のシーンのロケでは雨が降っていて足場も悪く、何か神秘的で不思議な感覚がありました。途中から参加する身としてプレッシャーもありましたが、主役の長谷川さんはじめ、(義元を討ち取る織田信長の家臣)毛利新介を演じる今井翼さんとも共演したことがあったので、なごみました」と振り返った。

 「麒麟がくる」は新型コロナウイルスの影響のため、収録は4月1日からストップ。第21話をもって一時休止に入る。

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2020年6月7日のニュース