「麒麟がくる」片岡愛之助「複雑ですが、今井翼さんに討ち取られるなら仕方ない(笑)」今夜ついに桶狭間

[ 2020年6月7日 08:00 ]

大河ドラマ「麒麟がくる」中盤最大のヤマ場「桶狭間の戦い」を迎える今川義元役の片岡愛之助(C)NHK
Photo By 提供写真

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)は7日、第21話が放送され、中盤最大のクライマックス「桶狭間の戦い」(1560年、永禄3年)が描かれる。東海最強の戦国武将・今川義元を熱演している歌舞伎俳優の片岡愛之助(48)は、義元を討ち取る織田信長の家臣・毛利新介役の俳優・今井翼(38)について「公私ともに仲が良いので複雑ですが、翼さんに討ち取られるなら仕方ないかと思います(笑)。大河ドラマが共演できて、とてもうれしかったです」と語った。

 今井の大河ドラマ出演は矢頭右衛門七を演じた1999年「元禄繚乱」、那須与一を演じた2005年「義経」以来15年ぶり3回目。今回演じる毛利新介は織田信長(染谷将太)の家臣。信長の馬廻(うままわり)として仕え、桶狭間の戦いで服部一忠とともに、今川義元(愛之助)に肉薄し、首級を挙げた。

 今井は今年4月1日、愛之助と同じ芸能事務所「松竹エンタテインメント」に所属。14、16年「十月花形歌舞伎 GOEMON 石川五右衛門」、今年2月「システィーナ歌舞伎 NOBUNAGA」など歌舞伎公演でも共演している。

 俳優の長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを照らす。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 第21話は「決戦!桶狭間」。今川方から松平元康(風間俊介)を離反させる工作は失敗に終わった。織田信長(染谷)は父・信秀(高橋克典)の教えを思い出し、今川が本当に噂されるような2万もの大軍であることを疑い、前線へ出陣。局地戦を展開し、今川義元(愛之助)自ら率いる本隊から徐々に兵を引き離す作戦を決行する。一方、元康は三河勢を駒のように扱う今川方に次第に嫌気がさし始め、織田軍の迎撃に加わることを拒否。そして暴風雨の中、数の減った今川本隊は桶狭間山での立ち往生を余儀なくされる。そこに織田の軍勢が襲い掛かる…という展開。

 愛之助は「これまでの今川義元は見た目は公家のようなイメージがありますが、今回は頭も良くて強大な強さを持った勇敢な武将として描かれています。全体的にクールな印象がありますが、その中に鋭さと燃えたぎるような情熱が見え隠れするように、義元を演じてきました」と役作り。「出陣のシーンは大一番を迎える緊張感を感じながらも『負けるはずがない』という絶対的な自信を持つ義元の姿を、そして合戦のシーンは戦場で命を落とした数少ない戦国武将ということを念頭に“勇ましい武将”であり続けることを大切にしました」と桶狭間の戦いを振り返った。

 “力強い今川義元”を目指してきたが、桶狭間の戦いの殺陣で「その真骨頂を表現するべく、演出の方と殺陣指導の久世先生にご相談させていただきました。最後まで屈強な義元であることで、討ち取った信長の存在がさらに強くなると思い、絶命の瞬間まで戦う武将であることを意識しました」と明かした。

 最大のハイライトは「信長と義元の駆け引き」。「圧倒的有利な状況で着々と織田方の城を落としていく義元は順調そのもの。信長が突いてくるのはまさにそこで、少数精鋭で今川本陣を攻めてきます。結末は分かっている桶狭間の戦いですが、どのように描かれているのか、楽しんでいただけたらと思います。また義元をはじめ、今川軍と織田軍の迫力ある殺陣のシーンにもご注目いただきたいです」と呼び掛けた。

 「麒麟がくる」は新型コロナウイルスの影響のため、収録は4月1日からストップ。第21話をもって一時休止に入る。

続きを表示

2020年6月7日のニュース