巨人・阿部監督 戸郷の快挙をリードした岸田「ドキドキしたと思う。これを大きな自信にしてほしいなと」

[ 2024年5月24日 22:29 ]

セ・リーグ   巨人1―0阪神 ( 2024年5月24日    甲子園 )

<神・巨>ノーヒットノーランを達成してた戸郷(左)は阿部監督とハイタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 伝統の一戦で、自身初のノーヒットノーランを達成した。巨人の戸郷翔征投手(24)が24日、阪神戦(甲子園)に今季9度目の先発登板。1安打も許すことなく123球を投げ抜き、チームの連敗を4で止めた。打ってはドラフト4位ルーキーの泉口友汰内野手(25)が5回に決勝打となる先制打を放った。負ければ貯金がなくなる一戦で手に汗握る接戦を制した。

 阿部慎之助監督(45)は、戸郷の偉業をアシストした泉口について「何とかね。なかなか点数が入らないので、ミスしても失敗を恐れないで僕が動いていこうと思って(盗塁の)サインを出したんですけど。泉口がよく打ってくれたなと思います。凄く冷静に。守備でも難しいゴロを処理してくれたんで、素晴らしい一日になったんじゃないですか」と称えた。

 泉口の先制打以降はなかなかチャンスで点が入らなかった。「細かいミスもありましたし…だけどタイガースのピッチャーも必死にいいピッチングをされていたので、少ないチャンスでどう点を取るかが大事だと思っていました」と語った指揮官。連敗を4で止め「何とか甲子園で勝ち越して、東京に帰りたいと思っているので。今日は今日で切り替えて、明日に向けてやっていきたいなと思います。(交流戦までのこり2戦)どの試合も大事なんですけど、(甲子園は)鬼門だとよく言われているので、そこでこういう勝ち方ができたことはチームにとっても凄く大きいと思います」と前向きな言葉を並べた。

 最後に、同じ捕手として、戸郷の偉業をリードした岸田については「やっぱ、ドキドキしたと思うし。キャッチャーとしてこれを大きな自信にしてほしいなと思いますね」と笑顔を見せた。

 プロ野球でのノーヒットノーランは、23年9月9日ロッテ戦での山本由伸(オリックス)以来89人目、101度目。巨人では18年7月27日中日戦の山口俊以来13人目、17度目。巨人投手の阪神戦でのノーヒットノーランは、プロ野球初快挙となった36年9月25日の沢村栄治、37年5月1日の沢村に次いで3度目。甲子園に限ると36年の沢村以来88年ぶり2人目となった。

 なお、ポストシーズンを含めると、球団では2018年10月14日のCSファーストステージ・ヤクルト戦(神宮)で菅野智之が達成して以来。

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