広島 虎遠のく2・5差 新井監督「悔しいけど、紙一重のところまでいっている」5カードぶり負け越し

[ 2024年5月24日 05:05 ]

セ・リーグ   広島1―2阪神 ( 2024年5月23日    マツダ )

<広・神>9回、代打・松山は併殺に倒れ試合終了となる(一塁手・大山)(撮影・椎名 航)
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 広島は23日の阪神戦に競り負け、5カードぶりの負け越しを喫した。2・5ゲーム差と虎の背中が遠のいた。1点を追う9回に1死一、三塁の好機をつくったが、あと一本が出なかった。0―1の7回1死一塁の守備では2試合連続で一塁スタメン起用された坂倉将吾捕手(25)のミスも絡み、痛い追加点を献上。打線も阪神投手陣の前に後手に回った。それでも新井貴浩監督(47)は「紙一重」とナインの健闘を称え、前を向いた。

 1点を追う9回1死一、三塁。代打・松山が告げられると、球場のボルテージは一気に上がった。だが二ゴロ併殺でゲームセット。大歓声は一転、タメ息と化した。それでも人事を尽くして勝利を追求した新井監督は、攻撃陣の健闘を称えた。

 「負けはしたけど、本当にみんな頑張ってくれた。悔しいけど、紙一重のところまでいっている。相手は去年の日本一のチーム。自信にしていい内容だった」

 9回、1死から矢野が左翼線安打で出塁すると、指揮官は代走に羽月を起用。まずは代走の切り札を切る積極采配で打開を試みた。さらに打者・石原にも犠打を指示することなく強攻策をとり、左前打で一、三塁と好機を拡大。作戦は奏功したものの、あと一本が出なかった。

 打線は2点を追う8回2死一塁から菊池が放った左前打を左翼手・ノイジーが後逸(記録は失策)して1点を返したが、とにかく好機にあと一本が出なかった。4回は1死から野間、菊池の連打で一、二塁としたが、試合前時点で得点圏打率・486を誇っていた4番・小園が中飛。続く坂倉の会心の当たりも相手右翼手・森下の好守に阻まれた。5回も2死一、二塁から秋山が二ゴロに凡退。そして9回…。再三、得点圏に走者を進めながら、決め手を欠いた。

 一つのミスが命取りとなる接戦。1点を追う7回には守備でほころびも生じた。1死一塁から中野のゴロを処理した一塁手・坂倉は素早く一塁にトスしたものの、ベースカバー不在。ボールが無人の野を転がる間に、1死二、三塁とピンチが拡大し、森下の中犠飛で追加点を献上した。一連のプレーについて新井監督は「ノールックで(カバーが)入っているものだと思ってやっているから。慣れていないポジションだからだと思う」と見解を示した上で、「慣れていないポジションで起用しているのは自分なので」と今季一塁スタメンわずか5試合目の坂倉をかばった。打撃を上向かせるための起用が、この日ばかりは裏目に出た格好だ。

 首位攻防3連戦で1勝2敗と負け越し、首位との差は2・5に広がった。だが、新井カープは下を向かない。「また明日も試合があるので、また次に準備してもらいたい」。指揮官は、そう言って毅然(きぜん)と前を向いた。 (長谷川 凡記)

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