巨人・戸郷がノーヒッターで連敗止めた!甲子園騒然の29人斬り ドラ4新人・泉口が虎の子1点

[ 2024年5月24日 20:58 ]

セ・リーグ   巨人1―0阪神 ( 2024年5月24日    甲子園 )

<神・巨>無安打無得点試合を達成し、笑顔でタッチを交わす戸郷(中央) (撮影・須田 麻祐子)
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 伝統の一戦で、自身初のノーヒットノーランを達成した。巨人の戸郷翔征投手(24)が24日、阪神戦(甲子園)に今季9度目の先発登板。1安打も許すことなく投げ抜き、チームの連敗を4で止めた。9回123球5奪三振1四球。29人斬りの快挙となった。

 甲子園が異様な空気に包まれた。9回2死、ここまで阪神打線を無安打に抑えてきた戸郷が、123球目、最後の打者・中野からを空振り三振を奪い快挙を達成した。その瞬間、戸郷はバンザイポーズ。歓喜のナインたちの祝福にハイタッチで応えた。

 打線は、引き分けを挟み4連敗中のチームで、ルーキーが甲子園で躍動した。3回の第1打席で相手先発左腕・及川から左前打を放っていた泉口が、0―0の5回に均衡を破った。先頭の岸田が二ゴロに倒れた後、7番・オコエが左前打で出塁。そして打席に立ったドラフト4位ルーキーは、オコエが盗塁成功後、及川が投じた5球目の外角直球を逆らわずに左前にはじき返した。二走・オコエが快足を飛ばし一気に先制のホームイン。4回まで投げ終え無失点の快投を続けるエース戸郷に、大きな1点をプレゼントした。

 戸郷が甲子園で快挙を成し遂げた。プロ野球でのノーヒットノーランは、23年9月9日ロッテ戦での山本由伸(オリックス)以来89人目、101度目。巨人では18年7月27日中日戦の山口俊以来13人目、17度目。また、巨人投手の阪神戦でのノーヒットノーランは、36年9月25日の沢村栄治、37年5月1日の沢村に次いで3度目。甲子園に限ると36年の沢村以来88年ぶり2人目となった。

 さらに1―0での達成は、巨人では36年の沢村、39年11月3日セネタース戦の中尾輝三以来3人目、2リーグ制後初。ちなみに阪神投手の巨人戦ノーヒットノーランは40年8月3日に三輪八郎、65年6月28日にバッキーが記録しているが、三輪は大連、バッキーは甲子園で敵地ではなかった。

 なお、ポストシーズンを含めると、球団では2018年10月14日のCSファーストステージ・ヤクルト戦(神宮)で菅野智之が達成して以来となった。

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