巨人・阿部監督も興奮“沢村栄治以来”ノーノー戸郷に「ね、凄いことだよ…泣きそうになっちゃったよ、俺」

[ 2024年5月24日 21:40 ]

セ・リーグ   巨人1―0阪神 ( 2024年5月24日    甲子園 )

<神・巨>ノーヒットノーランを達成た戸郷(左)を出迎える阿部監督(撮影・北條 貴史)
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 伝統の一戦で、自身初のノーヒットノーランを達成した。巨人の戸郷翔征投手(24)が24日、阪神戦(甲子園)に今季9度目の先発登板。1安打も許すことなく123球を投げ抜き、チームの連敗を止めた。

 伝統の一戦、しかも敵地・甲子園での達成。負ければ貯金を失う大事な一戦で、24歳のエースが大快挙を成し遂げた。異様な空気が漂う甲子園での一戦を終えた阿部慎之助監督(45)は「いや、もう素晴らしい。それしかないです。おめでとうと言いました」でニッコリ。最後は「球数もいっていたんですけど、あんまり代え時がなかったので。最後まで投げ切ってほしいなと思って見守っていました」とベンチでの心境を明かした。

 レジェンドの沢村以来の快挙と聞いた指揮官は「ね、凄いことだよ、もう。泣きそうになっちゃったよ、俺」と目を丸くしながら24歳右腕の偉業を称えた。

 偉業だけでなく、チームの連敗を4で止めた戸郷の存在について「やっぱり、前回、前々回とかね、自分で思うようにいかなかったんだけど、それを修正できるという凄さもあるし、やっぱり、もうジャイアンツのピッチャー陣を引っ張っていく存在ですから。開幕に指名したのも僕だし。そういう意図は本人も気づいてくれているはずなんでね。今日は素晴らしいに尽きる、本当にね」と目を細めた。

 プロ野球でのノーヒットノーランは、23年9月9日ロッテ戦での山本由伸(オリックス)以来89人目、101度目。巨人では18年7月27日中日戦の山口俊以来13人目、17度目。巨人投手の阪神戦でのノーヒットノーランは、プロ野球初快挙となった36年9月25日の沢村栄治、37年5月1日の沢村に次いで3度目。甲子園に限ると36年の沢村以来88年ぶり2人目となった。

 なお、ポストシーズンを含めると、球団では2018年10月14日のCSファーストステージ・ヤクルト戦(神宮)で菅野智之が達成して以来。

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