【侍ジャパン・ライブ解説】森繁和氏 文句なし4連勝1位通過も…一抹の不安はある

[ 2023年3月12日 23:00 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―オーストラリア ( 2023年3月12日    東京D )

<オーストラリア・日本>前後に並んで勝利のハイタッチを交わす大谷と山本(撮影・篠原岳夫)
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 ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。WBC1次ラウンドB組で3連勝し、16日の準々決勝進出を決めている侍ジャパンは、オーストラリアと対戦。4戦全勝での1位突破を目指す戦いで、本紙評論家の森繁和氏(68)が、先発した山本由伸投手の投球などを徹底分析します。

 1次ラウンドを4戦全勝。順当に準々決勝に駒を進めた日本だが、一抹の不安もある。この試合、5回以降、ヌートバー、近藤が沈黙すると途端に点が入らなくなった。3番・大谷、5番・吉田は計算できるが、4番の村上と6番の岡本、7番の山田あたりにもう少し当たりが出ないと、打線がつながらない。大きく組み替える必要はないが、ダメならダメ。見切りを早くすることが必要だ。準々決勝以降は四球がもらえなくなるからビッグイニングはつくれない。どこが勝ち上がってきても僅差の勝負になる。

 日本の強みである投手陣を前面に戦うしかない。準々決勝は大谷が先発のようだが、2番手以降にどんな形でつなぐか。リードを許し、押し込まれた状態でバトンを渡すと悪循環になる。当たり前のことだが2番手以降も相手にリードを許さないこと。いい状態ならばなるべくイニングを投げさせたい。交代の数だけ、リスクも高まるからだ。幸い救援陣は総じて好調。栗山監督の手腕に期待したい。

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