チェコ　韓国に敗戦　ハジム監督「全力尽くした」「韓国代表をとても尊敬、同じレベルに到達したい」

WBC1次ラウンドB組   チェコ3－7韓国 （ 2023年3月12日    東京D ）

試合後、韓国代表に拍手をおくるチェコ代表（AP）
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　第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の1次ラウンドB組は12日、東京ドームで第1試合が行われ、チェコは韓国に3－7で敗れた。

　前夜、日本と対戦し、清々しいプレースタイルが大反響を呼んだチェコは先発左腕・エルツォリが2回途中までに6失点と韓国打線につかまった。7回にはM・メンシクの左越え適時二塁打で2点を返すなど反撃したが、及ばなかった。

　チェコのパベル・ハジム監督は「世界で3位の韓国と戦って、日本チームとは9回まで戦いましたし、韓国とは一生懸命戦いましたので、全力を尽くしたという気持ちです」と振り返った。

　韓国打線に左腕をぶつけたいという思いからエルツォリを先発起用したことを明かし、「ルカス（エルツォリ）はヨーロッパ大陸予選で本戦に導いてくれた。託したが、初回の5失点は大きかった。その後は素晴らしいピッチングをしてくれた」とし、2番手で登板して粘投したバートについて「チェコで生まれ、チェコ人の奥さん、子供がいる純粋なチェコ人。彼を誇りに思う」と述べた。

　13日には最終戦となる豪州戦を控える。「第1戦が終わってから実力を発揮できませんでした。選手は本当に頑張ったし、強いチームだったと思う。オーストリアに関してはまだ頭に入っていない。明日どうなるのか、オーストラリアに勝てるかは、今後の予選にもつながるので全力をつくすのみ。3試合を終わって明日は最終戦になります。素晴らしいチームで韓国にも勝利しています。準々決勝への戦いをかけて向かってくると思う。3試合の経験を元に、向かって行きたい」とした。

　チームは大学生や、仕事と掛け持つ選手が大半ながらもWBCに初出場。初勝利も挙げるなどチェコ野球の歴史に名を刻んだ。世界との戦いに「たくさんの試合を行ってきた選手の数は少ない。団結力、自己献身性は強い。初回の5失点をした。ミスも多発した。差は感じています。でも、韓国のプロの代表をとても尊敬しています。チェコの代表はそれほどのレベルではないが、同じレベルに到達したい。ヨーロッパとアジアの野球交流を願っています」とした上で、日本の野球ファンへ「本当に素晴らしいです。日本のファンのようにこんなに野球が好きなファンはいない。プラハの野球シーズンに来て、我々の国を、街を見ていただきたい。大歓迎します」とメッセージをおくった。

　これにより、日本は準々決勝進出決定。午後7時からのナイターでオーストラリアに勝てば1次ラウンド首位通過、敗れれば2位通過が決まる。