楽天の底力 特別な日に劇的サヨナラ勝利 チーム一丸で「感謝」

[ 2023年3月12日 05:20 ]

オープン戦   楽天6-5ロッテ ( 2023年3月11日    静岡 )

<楽・ロ>試合前、黙とうする楽天の(右から)石井監督、岸、則本、田中将ら(撮影・島崎 忠彦)
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 特別な日に、特別な勝利を東北に届けた。東日本大震災の発生から12年。東北の球団として背負う使命や勝利への執念を、楽天ナインがサヨナラ勝ちという形で体現した。

 5―5の9回1死一塁。代打・渡辺佳が10球目の外角高め直球を左翼線に運んだ。ファウルで7球粘った末の決勝打にベンチ内はシーズン中のように盛り上がり、スタンドのファンも歓声を上げた。

 昨年の3月11日も同点適時打を放っている渡辺佳が「東北のチームとして一番負けてはいけない日。良い試合ができて勝てて良かった」と話すように、今年も諦めない気持ちを示した。3点を先制された直後の2回。1点を返し、なおも無死満塁で伊藤裕の左翼へのグランドスラムで試合をひっくり返した。伊藤裕は5日の日本ハム戦でも満塁弾を放っており、オープン戦で満塁弾2本は04年の栗原健太(広島)以来、19年ぶりだ。7回から4番手で登板したドラフト4位・伊藤茉(東農大北海道オホーツク)が8球で3者凡退。黙とうをささげてから始まった一戦で、次代を担う若手が光った。

 DeNAから移籍後初めて「3・11」を迎えた伊藤裕は「野球ができていることに感謝したい」と言い、福島県出身の伊藤茉は「13年の優勝で勇気や感動を与えてもらったので、今度は自分が東北を盛り上げたい」と誓った。心は被災地とともに――。使命は受け継がれていく。(重光 晋太郎)

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