大谷翔平 万感、WBC1号「子供の頃からずっと夢見ていた。良い景色」 看板直撃の特大先制3ラン

[ 2023年3月12日 22:37 ]

WBC1次ラウンドB組   日本7-1オーストラリア ( 2023年3月12日    東京D )

WBC1次R<オーストラリア・日本>ヒーローインタビューで笑顔の大谷(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、1次ラウンドB組が東京ドームで2試合が行われ、ナイターで日本は第4戦となるオーストラリア戦に臨んだ。大谷翔平投手(28=エンゼルス)は「3番・DH」で先発出場。先制3ランを放つなど2打数1安打4打点2四球だった。日本は7-1で豪州を下し、首位通過を決めた。

 初回の第1打席では投じた2球目のカーブをとらえると、打った瞬間、本塁打を確信した様子。打球は右中間上方にある、自らが出演する「Salesforce」の看板に直撃した。開幕16打席目で待望の1発となった。打球角度は27度、打球速度173キロ、推定140メートルの特大弾となった。第2打席は申告敬遠、第3打席は押し出し四球、第4打席は空振り三振。8回の打席で代打・山川を送られ、お役御免となった。大谷は1次ラウンド4試合で計8打点、打率5割と打線をけん引した。

 大谷は「貴重な先制点だったので。早く1本打ちたいなと思っていました。良いホームランだったと思います」と納得の1本。「いきなりチャンスで来たので。なんとか、まずつなげることを考えて打席に立って。いい角度で上がってくれたので『入ってくれ』という感じで見ていました。引っ張った打球があまり上がっていなかったので。久々にいい打球を打てて、いい景色だったなと思います」と感激の面持ちだった。

 待望のWBC1号。「子供の頃からずっと夢見ていましたし。ほんとに早く打ちたいなと思っていたので。何とか1本打てて、また次の試合以降も打てるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 常にチャンスメークする1番・ヌートバー、2番・近藤の存在について「ほとんどの確率でランナーがいる場面で回してもらえているので。自分の仕事としてはほんとに還すことを意識して打席に立っています」といい、「ほんとにバリエーション豊かな投手というか、ほんとに色んなタイプの投手がいて、打席に立たせてもらっているので、楽しく打席に立ってますし、ほんとにいい打撃が続いているので、明日以降もまた調整をしっかりして、次の試合に臨みたいと思います」と国際大会を満喫している様子。

 日本打線について「ほんとにどこからでも点数取れますし、ピッチャーもほんとに粘り強く投げてくれているので、ほんとにいい試合が続いているなという印象ですし、また次以降、強いチームが待っているので気を引き締めて頑張りたいなと思います」と頼もしげに見つめた。

 開幕から「まだまだ足りないんで…明日もっともっと大きい声援で」とファンに求めていた大谷。今日について聞かれ「まあまあでした。ハハハ」と苦笑。1次ラウンド首位通過を決め「オフ挟みますけど、気合い入れて、優勝目指してがんばりますので応援よろしくお願いします」と呼びかけると、場内からは万雷の拍手が起きた。

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