侍・由伸 大谷先制弾に感謝「無駄な力みなくできた」 ダル助言もいかし“無双”奪三振ショーの4回8K

[ 2023年3月12日 23:22 ]

WBC1次ラウンドB組   日本7-1オーストラリア ( 2023年3月12日    東京D )

<オーストラリア・日本>4回、無失点に抑え、中村(左)とタッチを交わす山本(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組が12日、東京ドームで行われ、日本は1位通過をかけてオーストラリアと対戦。DHで出場の大谷翔平投手(28)と、NPBで2年連続投手4冠に輝いた山本由伸投手(24)の活躍で7-1と圧勝し、すでに進出を決めていた16日の準々決勝へ1次ラウンド4連勝での1位通過を決めた。16日はA組の2位と対戦する。

 WBCデビュー戦の山本だが、内容は文句なしだった。4回まで毎回2奪三振ずつの8奪三振。直球と高速フォークのコンビネーションに、オーストラリア打線は1安打が精一杯で、NPBでおなじみの“無双”ぶりだった。

 山本は好投の要因に「初回からホームランで先制してもらったので、無駄な力みなくできた」と、特大3ランを放った大谷に感謝。緊張感はあったが、吹き飛ばしてくれたという。そのうえで「良いボールもたくさんあって、もちろん課題もありますが、無失点で抑えられて、チームも勝てたのですごく良かった」と勝利を喜んだ。

 要因はもう一つある。強化試合でダルビッシュと投球の話をした際に「高めにスレートを使う」意識を学んだ。そのことに山本は「低めも高めもバランスよく投げられた。感謝しています」と喜んだ。次回登板は米国に行ってからの準決勝か決勝戦とみられ「課題も残った。細かい部分はしっかりと詰めて、次はもっと良い投球ができるように調整したい」と意気込んだ。

 山本は国際大会でも安定した成績を残している。2019年の「WBSCプレミア12」では、中継ぎで5試合に登板。1失点で防御率1・80。また、東京五輪では2試合に先発し、開幕戦となったドミニカ共和国戦では6回無失点。準決勝の韓国戦でも6回途中2失点と役割を果たしている。

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