侍・正尚が連夜の逆転V打! 韓国戦から5打数連続安打 大会3試合14打席“三振しない男”

[ 2023年3月12日 05:25 ]

WBC1次ラウンドB組   日本10ー2チェコ ( 2023年3月11日    東京D )

<日本・チェコ>3回、逆転の2点適時二塁打を放つ吉田(撮影・光山 貴大)
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 5番・吉田のバットが止まらない。3安打5打点だった前夜の韓国戦に続き、連日の決勝打となる逆転打を含む2安打3打点。2回まで無得点でリードを許す重苦しい雰囲気を一振りで変えた。

 「詰まりました。いいところに飛んでくれた。結果オーライでも、点が取れればいい」

 120キロ台の直球とチェンジアップを交えるサトリアに各打者が苦戦する中、この男は例外だった。「中国戦はちょっと緩い球に自分自身もやられた。同じミスがないように」。2回の1打席目にチェンジアップをあっさり中堅前にはじき返し、チーム初安打。そして1点を追う3回2死一、二塁では、初球125キロ直球をグッと引きつけて逆方向へ。左翼線に弾み、2者を生還させる逆転の適時二塁打で東京ドームを歓喜の渦に巻き込んだ。

 4回1死一、三塁でも中堅へ犠飛を放ち、今大会8打点目。06年の第1回大会で多村仁志が記録した侍ジャパンのWBC歴代最多の9打点に早くもリーチをかけた。「打点は皆さんのおかげ。ありがたいです」。6回も死球で出塁し、直後の守備でお役御免。韓国戦から凡退なく5打数連続安打を継続と、驚異的な数字が残る。

 「得点圏に(走者が)いたら打点を挙げる、走者がいなければチャンスメーク。常日頃から意識しているので、結果が出てよかった」

 米国から帰国し、今回の侍ジャパンで初実戦となった6日の阪神との強化試合では2三振を喫したが、本大会3試合では14打席で三振なし。時差ぼけの影響を乗り切った“三振しない男”が、その本領を発揮した夜だった。(阪井 日向)

 ≪1大会8打点歴代2位タイ≫吉田(レッドソックス)が3回に逆転の2点適時二塁打。前日(10日)の韓国戦(3回逆転中前打)に続き2試合連続で勝利打点を挙げた。WBCで日本代表の2戦連続V打は吉田が初めて。また、前日の5打点に加えこの日は3打点。WBCで日本代表の1大会8打点は06年多村仁志(横浜)の9打点に次ぎ、06年西岡剛(ロ)、17年中田翔(日)、同年筒香嘉智(D)と並ぶ2位タイ。吉田はどこまで伸ばすか。

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2023年3月12日のニュース