塩見が優秀選手も「非常に悔いの残る日本シリーズ」5回痛恨エラー、8回意地の一打 オスナに次ぐ.357

[ 2022年10月30日 22:53 ]

SMBC日本シリーズ2022第7戦   ヤクルト4―5オリックス ( 2022年10月30日    神宮 )

<ヤ・オ>オリックスに敗れガックリの(左から)塩見、山田、村上(撮影・尾崎 有希)
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 ヤクルトの塩見泰隆外野手(29)が「SMBC日本シリーズ2022」で敗戦チームから唯一となる優秀選手に選出され、「非常に悔いの残る日本シリーズになりました。更に練習をして成長したいと思います。たくさんの応援ありがとうございました」のコメントを残した。

 
 この日の第7戦では5回に左中間へ飛んだ杉本の飛球を後逸して満塁の走者一掃となる痛恨の3点適時失策を犯したが、0―5で迎えた8回先頭の第4打席では相手3番手右腕・山崎颯から右前打を放ってチャンスメーク。村上の適時打と1点差に迫るオスナの2号3ランを演出した。

 塩見は第2戦までの「1番・中堅」から「3番・中堅」に打順変更となった25日の第3戦(京セラD)では日本シリーズタイ記録となる2打席連続死球を受けるなど、今シリーズ初のノーヒット。だが、26日の第4戦で再び“定位置”の1番に戻ると、5回の三塁打を含む4打数2安打と活躍した。試合前までの6試合で打率・391(23打数9安打)。第5戦までチームトップだったオスナの・385(26打数10安打)を抜いていた。

 結局、オスナは打率・367(30打数11安打)、2本塁打、8打点の好成績で“敗戦チームのMVP”とも言える敢闘賞を受賞。塩見は打率・357(28打数10安打)、1本塁打、1打点の成績で優秀選手に選出された。

 塩見は巨人と対戦した昨年のCSファイナルステージ(神宮)で打率・400(10打数4安打)、4打点と大活躍。日本シリーズ進出を決めた第3戦後のセレモニーでMVPでは?と周囲の選手たちにおだてられてすっかり“その気”になったが、MVPとして奥川の名前が場内アナウンスされると、おだてていた村上ら周囲の選手たちとともに吉本新喜劇ばりにずっこけ。大きな話題となった。

 阪神との対戦となった今年のCSファイナルステージ(神宮)でも日本シリーズ進出を決めた第3戦の試合後セレモニーで楽しそうな笑顔の高津監督らに背中を押されて前に出るなどスタンドを沸かせた。日本シリーズ第1戦(神宮)で勝ち越し&決勝の1号ソロを含む3安打と好スタートを切った際には「明日もチーム一丸頑張っていきます。明日はオスナよりもっと輝いて僕が確実に1位になれるように頑張っていきます」とおどけながらも悲願のMVP獲得へ向けてメラメラとライバル心を燃やしていた。MVP獲得は来年以降に持ち越しとなったが、この悔しさは塩見にとってきっと大きな糧になる。

 【塩見泰隆の2022年ポストシーズン全打席】
12日 阪神戦 中飛、右飛、空三振、空三振
13日 阪神戦 空三振、左安、左安、四球、四球
14日 阪神戦 遊ゴ、中2、空三振、四球、二邪飛
※11打数3安打、0本塁打、0打点

22日 オリックス戦 左安、左中本、空三振、左2
23日 オリックス戦 空三振、中安、四球、中安、四球、一飛
25日 オリックス戦 空三振、空三振、遊ゴ、死球、死球
26日 オリックス戦 中安、左飛、右中3、二ゴ
27日 オリックス戦 一直、四球、空三振、二安、左飛
29日 オリックス戦 中安、中飛、空三振、空三振
30日 オリックス戦 三ゴ、空三振、遊ゴ、右安、空三振
※28打数10安打、1本塁打、1打点

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